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Shoose Online Live 2021 -Black Velvet-
2021.11.20

その艶やかな歌声は、あまりにも夜に映える。

男性シンガー・しゅーずが、11月20日に初めて単独で行ったオンラインライブ『Shoose Online Live 2021 -Black Velvet-』。みきとP、40mP、Ayase(YOASOBI)、くじら、湊貴大、梅とら、ひとしずく×やま△、ポリスピカデリー、ザ・ストロングバブルシティ、ササノマリイ、nikiなど、錚々たる作家陣が“夜”をテーマに楽曲を書き下ろした4thアルバム『Velvet Night』の発売を記念して、開催に至った公演だ。その姿を鮮明にとらえ、躍動感、臨場感を伝えるカメラワーク照明や演出など、配信ライブだからこその醍醐味が詰まったライブは、彼のステージを待ちかねていたファンの心を十二分に満たしてくれたように思う。

しゅーず

しゅーず

ライブ配信開始前の30分に及ぶ“ドキドキタイム”でオフィシャルグッズを紹介しながらお茶目な面を見せてくれた上で、いよいよ開演のとき。始まりは、『Velvet Night』に収録の和テイストをまとったダンスナンバー「一夜爛漫」だ。リラックスシルエットのスーツをスタイリッシュに着こなした彼の指先までしなやかな動き、そして美しく色気あふれる歌声。フェイクもファルセットも耳に心地よくて、いきなり心をつかまれてしまう。

続く「モノクローム//ディストピア」は、NTTドコモ・ahamoのオンラインライブ『つながる詩の日』で、八王子Pとタッグを組んで届けた、ダンサブルでグルーヴィーなナンバー。ギター・江畑コーヘー、ギター&プログラミング・Kung-fu-jumper、ベース・二見マサノリ、キーボード・北村真奈美、ドラム・道田修平と、熟練のバンドメンバーががっちり支え、姉妹ダンスユニット・ATYの明香里&夕香里としゅーずの息もぴったりだ。

しゅーず

しゅーず

巻き舌や低めの歌声、ラストの<ヴィラン>にもしびれた「ヴィラン」。「いくよ!」と呼びかけたり、ピースサインで<ファンサしちゃうぞ>と満点笑顔を向けたりした「ファンサ」。「次もまた会えるよね、約束!」と歌うしゅーずの想いは、画面の前のひとりひとりにしっかり伝わっている。歌い出しの<だっだっだ だいじょばない>から、引っ込み思案で<残念なあたし>の奮闘にぐいぐい引き込んでいく「シンデレラ」にしても然り、多彩なボカロ曲をしゅーず色に染め上げていく。

しゅーず

しゅーず

しゅーず

しゅーず

「無観客ライブということで、エアお客様を想像しながら歌いますので、画面の前でたくさん応援してください。約2年ぶりにステージに立たせていただいて、誠に光栄でございます。今日は配信ならではのやりたいことがたくさんありまして、まずは『Velvet Night』で完結したみきとPさんの三部作をお届けしたいと思います」

そう前置きして、「セカンド・キス」へ。不道徳な恋にのめり込んでしまう女心を、ステージでこれほどまでに深く表現できる男性シンガーはそういない。ギターフレーズに絡ませる歌声と、<二人の終わり>を予感させる物語に胸がざわつく「Highway Lover」。そうした<二番手の女>の完結編であり、映像に重なるセンセーショナルな言葉たちに、タイトル通りの生々しい暴露に、愛するがゆえに常軌を逸していくそのさまに、心拍数が上がってしまった「暴露」。まるでひとつのサイコスリラー作品を観ているような感覚に陥ったのは、筆者だけだろうか。しゅーずとみきとP、混ぜると危険である(褒め言葉として受け取っていただきたい)。

しゅーず

しゅーず

しゅーず

しゅーず

「やっと「暴露」を披露できて、ゾクゾクしました(笑)。コロナ禍にあってなかなかライブができなかったのですが、ようやく『Velvet Night』を引っ提げてライブをすることができて、大変嬉しく思います。ということで、アルバムの曲をいくつかお楽しみください」

シティポップの王道をいく「EXPLORER」。愁いを帯びた歌い出しでドキっとさせて、<大好きなんだ>と感情的に放つ「ひとり」。光を反射して輝くミラーボールも印象的、一途で切ない想いがにじんだ2ndアルバム『Shoose Case』に収録の「U」をはさみ、ラフなモノトーンカラーのシャツに着替えた「キャットアイメイク」は、『Velvet Night』に収録のアレンジバージョンで。<君といて嬉しい>とカメラ目線で指さすしゅーずに恋をしないわけがないし、『Velvet Night』という作品は彼の表現欲をかき立て、天稟の才をますます花開かせたのだなとあらためて思う。

しゅーず

しゅーず

“しー”のポーズで、画面の前のファンを魅了したに違いない「狂喜乱舞」からは、ぶち上げゾーンへ。ジェットスモークがステージ前に派手に噴き上がる中、<たまらないでしょ?>と挑発した「PiNK CAT」。明香里&夕香里と共にオフィシャルグッズの手旗を振りつつカメラ目線で歌い、<イタダキマス> <ゴチソウサマ>というささやきでダメ押しした「マンティス▽クライシス」。「マンティス▽クライシス」の曲中にはさんだメンバー紹介もテンポがよくて、彼が言ったように、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

「みなさまの応援のおかげで、こうしてステージに立てています、ありがとうございます。次の曲で、今回の配信ライブはラストとなります。たくさんの方の力を借りて自分で作詞・作曲した曲です」

ラストに届けられたのは、『Velvet Night』の最後を飾る「VELVET NIGHT」。洗練されたシティポップ、道ならぬ恋を数多歌ってきた彼だからこそ生み出すことができた、活動12年の集大成的なナンバーに、さらなる可能性もはっきりと見て取れた。

しゅーず

しゅーず

エンドロールの終わり、画面に映った直筆のメッセージでは、「画面の向こうでも、想いきり楽しめたでしょうか」と最後までファンを気遣い、再会の日を思い描きながら、「皆様と一緒の時間をすごせて本当に幸せです」と心からの言葉を綴ったしゅーず。真っ直ぐな彼だから、その歌声も言葉も響く。
さらに、2022年3月26日(土)にZepp Diver Cityにてワンマンライブの開催もアナウンスされた。詳細の発表を待とう。

2022年1月5日には、初のシングル「Night Wander」をリリース。GARNiDELiAのtokuが提供するリード曲の作詞はしゅーず本人が手がけ、ポリスピカデリーが書き下ろした「Little Rain」、この日披露された「モノクローム//ディストピア」が収録されているほか、初回限定盤には今回お伝えした配信ワンマンライブの未収録シーン&撮影風景のオフショットが収められ、XYZP盤には撮り下ろし写真満載の写真集が同梱される予定だ。“夜の放浪者”を意味するタイトルに、しゅーずが示している「夜のお散歩に最適」というヒント。次はどんな色模様で夜を彩ってくれるのか、楽しみに待とう。

文=杉江優花 撮影=堀卓朗(ELENORE)