大型で非常に強い勢力の台風11号(ヒンナムノー)は、9月5日(月)6時現在、東シナ海を北上中です。
このあとは徐々に北東に進路を変えて、朝鮮半島南部を通って日本海に進みます。明日6日(火)、九州北部に非常に強い勢力のまま近づく見込みです。暴風に厳重な警戒が必要です。
▼台風11号 9月5日(月)6時現在
中心位置 東シナ海
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 北 20 km/h
中心気圧 945 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 60 m/s
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中心から離れたところでも非常に激しい雨に警戒
台風の東側や南側には中心から離れたところにも活発な雨雲が広がり、沖縄や奄美では激しい雨の降っているところがあります。また、台風に向かって吹き込む湿った空気の影響で、西日本の太平洋側でも雨雲が発達しやすい状況です。
西日本の太平洋側は台風が近づく明日6日(火)まで湿った空気が流れ込みやすい状況が続きます。台風の東側は雨雲が発達しやすいため、局地的には1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。台風の進路から離れていても油断ができません。
九州北部は暴風域に入る可能性が高い
台風11号は大型であることに加え、非常に強い勢力を保って九州に近づくとみられます。長崎県や福岡県など九州北部では風速25m/s以上の暴風域に入る確率が70%以上と高く、明日6日(火)をピークに風が強まる見込みです。瞬間的には50m/s近い暴風が吹き荒れるおそれがあるので厳重な警戒が必要です。
暴風域に入らなかったとしても風の強まるところが多く、すでに長崎県や鹿児島県には暴風警報が発表されています。
台風が予想通りに進んだ場合、明日の通勤・通学時間帯が風雨のピークとなりますので、こまめな情報の確認が必要です。
日本海側中心に広範囲で暴風警戒
台風が近づく九州以外でも風の強まるところが多くなります。明日6日(火)は西日本や東日本で、7日(水)は東日本や北日本で風が強まる見込みです。
海峡周辺やおろし風など、地形の影響で南寄りの風が吹き抜けやすい地域では、瞬間的には30m/s前後の暴風となる可能性があります。鉄道など交通機関への影響も考えられますので、移動を予定されている方は、気象情報に加え、運行情報もご確認ください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風11号の名前「ヒンナムノー(Hinnamnor)」はラオスが提案した名称で、国立保護区の名前が由来です。
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