イギリスの幼児向けアニメで、日本でも地上波や動画配信サービスなどで人気の『ペッパピッグ』に、番組初の同性カップルが登場した。
イギリスのチャンネル5で公開されたばかりの『家族』と題されたエピソードでは、主人公である子ぶたのペッパピッグがホッキョクグマのペニーとおしゃべりしている中で、ペニーが自分には2人の母親がいることを口にする。
ペニーは家族の似顔絵を描きながら、「私はママと、もう1人のママと一緒に住んでるの。1人のママはお医者さんで、もう1人のママはスパゲティを作るんだ」と話す。
もちろん、ネットでは予想通り様々な反応があったが、ここでは親や教育団体からのポジティブな反応に焦点をあてたいと思う。
SNSでは、ある親は「子どもたちが『ペッパピッグ』で初めての同性カップルを見たけど、世界は終わらなかったよ」と述べ、子どもの学校安全支援団体は「視聴者の年齢に適切な同性カップルの描写が見られるのは素敵」と投稿した。
Well what do you know? My kids saw the first same-sex couple on Peppa Pig and the world didn’t end. Penny Polar Bear said she lives with her ‘mummy and her other mummy’ and the four horsemen of the apocalypse didn’t came storming over the horizon to bring humanity to a close. pic.twitter.com/dtcHMDXJt5
— Simon Harris – #LovelyBitOfSquirrel (@simonharris_mbd) September 7, 2022
Really nice to see age appropriate representation of same sex couples on @peppapig with Penny & her two mummies. We are loving "One mummy is a doctor and one mummy cooks spaghetti. I love spaghetti." #PrimaryRocks#WomenEd#LesbianVisibility#DiverseEdhttps://t.co/EuZPdDcUDK
— Safe Schools Alliance (@SafeSchools_UK) September 7, 2022
多くの人が指摘するように、小さな子どもたちは、LGBTQ+の関係性を知っても平然としている。彼らにとっては、ただ仲良くなりたい家族の一つに過ぎないのだ。
新たに加わったこのキャラクターたちは、『ペッパピッグ』に同性カップルの家族を登場させて欲しいと求めるオンライン請願書が2万3000人以上の支持を集めたことを受けて実現した。
「ペッパピッグを見ている子どもたちは感受性の強い年頃です。番組で同性カップルの家族を排除することは、異性の両親もしくは片親の家族だけが普通だと思わせてしまいます」と懇願書は訴えていた。
「それにより、同性の親を持つ子どもたちは『ペッパピッグ』を見て疎外感を感じたり、他の子どもたちは単に無知であるが故に、彼らをいじめたりする可能性が高くなるかもしれません」
『ペッパピッグ』は過去、ジェンダーの固定観念を強化していると非難されたこともあり、番組プロデューサーが再考していることは歓迎すべきニュースだ。
このニュースは、『きかんしゃトーマス』に初の自閉症キャラクターが登場するとの発表と同時期に届いた。こちらのキャラクターは、イギリス出身で自閉症の9歳の俳優エリオット・ガルシアさんが声を担当する。
子ども番組にも多様で包括的な表現が広がる時代がようやくやってきたようだ。
ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。