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2022年11月2日(水)~11月6日(日)アトリエファンファーレ東新宿にて、FULLFLASH Produce Stage vol.1『卒業』が上演されることが決定した。

本作は、三谷伸太朗 (第37回カンヌ国際映画祭Oficial Selection選出『本気のしるし』)が脚本を務める新作舞台。突如亡くなったひとりのアイドルについて取材のために集められたヲタク3人組と、同じく取材のために集まった元アイドル達が繰り広げるパワフルな会話劇。華々しいライブ活動を経て卒業したアイドルと未だに卒業できないヲタク達。恋愛感情とはまた違った「推し」という感情を深く掘り下げることで人を応援することの素晴らしさを読み解く、笑いはありつつもリアルで共感しやすい、三谷伸太朗節炸裂の重厚感ある脚本に仕上がった。

フライヤーのアイドルスケッチを担当するのは読切漫画「私、アイドル辞めます」で異例のSNS累計40万いいねを記録し、映画化も行われた経歴をもつ漫画家はなさく。チケット発売後に、本作を原作とした短編の書き下ろし漫画の制作も決定している。

そして今回、本公演と同時にスタッフの制作過程・俳優の稽古場に密着したドキュメンタリー映画『入学(仮)』の制作も決定。本ドキュメンタリー作品は毎公演後、劇場での同時公開を予定している。
メガホンを取るのは新進気鋭監督のむらなお。(映画『男の優しさは全部下心なんですって』、ドラマ『すがもとゆうこす日記』)舞台ができるまでの経過をドキュメンタリー作品とし、舞台本番を結果として、経過と結果を劇場で同時に観客に届けることにより「クリーンな業界としてのイメージアップ」「小劇場を身近に感じていただく事による観劇人口の増加」に繋がると考えているそうだ。またドキュメンタリー作品で得た利益は全て俳優・スタッフに均等に分配される。

今年、芸能界全体で性加害、パワハラの告発が相次いだ中、平均年齢26歳の製作陣が話し合い、今の若い世代でなにか変える事は出来ないか、少しでも良くなるアクションを起こせないか、その仕掛けを小劇場の舞台から取り入れて発信していこう、という企画となる。
舞台公演をただ行うだけでなく、SDGs文脈から読み解いた企画や取り組みを実行し、持続可能な演劇・舞台公演に挑戦していく(詳細は公式サイトにて)。
ドキュメンタリー映画の製作においては、「俳優が芝居に集中できるクリーンで健全な稽古場」を徹底し実現。感染症対策として、感染対策用光触媒オゾン空気浄化システム完備のスタジオでの全日稽古。ハラスメント対策としてのひとつに、稽古開始前のハラスメント・リスペクトトレーニング講習、また通報可能な第3機関の導入。ふたつ目に、ドキュメンタリー映画のカメラの密着による稽古場の監視体制の充実。製作陣が団結し、想いを行動に移し実現させた。

FULLFLASH Produce Stage vol.1『卒業』出演者

FULLFLASH Produce Stage vol.1『卒業』出演者

さらに、本作のキャストは全員、オーディションで選ばれた俳優。業界としては異例の有償オーディションを開催し、総応募数400名を超える中から 平均年齢22歳の11人が選ばれた。有償オーディションは3日間に渡り、その中から書類審査、動画審査を通過し対面審査に進んだ100人全員にギャランティが支払われた。その結果参加者も仕事として取り組むことが出来、熱の入った芝居が飛び交う今までにないオーディションとなった。

【あらすじ】
3年前に解散したアイドルグループ「ファンファンパーティー」。そのきっかけはメンバーである胡桃澤まりなが不慮の事故で亡くなってしまったことだった。そんな彼女のために卒業コンサートを開催してあげたいと熱烈なファンだった男たち3人はクラウドファンディングで資金を募っていた。
元メンバーによる助けもあり、滑り出しは順調、このままいけば目標達成できる予定だ。
コンサートを盛り上げるためそんな彼らを取材したいという記者の女性が、ファンパのホームグラウンドであった古びた劇場で彼らの話を伺い始める。
美しい思い出と充実感。盛り上がる男たちであったが、女性の質問と元メンバーたちの来訪、思わぬトラブルによって話は違った方向へと向かっていく…。

出演者 コメント

■長万部純 (まりきち役) 
FULLFLASHの皆さんは、オーディション段階からこれ以上ないくらいに俳優が“演じやすくなる”環境を整えて下さりました。今までで1番、オーディション中にアイディアが生まれた気がします。稽古場もそうです。だからあとは一所懸命にやるだけです。きっといい作品になります。11月、劇場で皆様に会えるのを楽しみにしております!

■神崎まどか (ゆーじ役)
この度、ゆーじ役を演じさせて頂きます神崎まどかです。最近役者仲間の舞台を何度か観て刺激を受けると同時に、コロナになってどれほど沢山の方がエンタメに救われてきたか改めて肌で感じてた頃、このオーディションのお話を聞きつけ、マネージャーに相談しエントリーしました。俳優として、劇場を出たときに皆さんの心に何かを残していけるよう座組一同千秋楽まで精一杯頑張ります。

■植田敬仁 (ゴルゴ役)
高いエネルギーで、そして緻密に 稽古でも、演技でも会話を紡いでいき、皆さんと一緒に作り上げていきたいなと思います。27歳の僕が座組で2番目に歳が上というかなり若い座組です。若い10代、20代の時にしか出せないものっていうのが絶対にあるので、それを大切にして取り組んでいきたいです。