2022年12月9日(金)~18日(日)浅草九劇にて、舞台『すべての人類が家にいる』が上演される。
本公演は、レプロエンタテインメントと箱庭円舞曲主宰の古川貴義がタッグを組み、制作する舞台。堀家一希、平井珠生の出演が決定しているほか、昨年末から複数回開催されたワークショップ型のオーディションで選び抜かれた俳優、蓮見のりこ、谷田奈生、東條広暉も参加。古川の「言葉の認識のズレ」から生まれるディスコミュニケーションほとばしる現代会話劇を、コロナ禍を彷彿とさせる世界観を舞台に書き下ろした新作となる本作。竹井亮介、森 啓一朗を筆頭に、実力派俳優から注目の新人俳優まで出演する。
出演者
竹井亮介
岩本えり
田中なつ
堀家一希
谷田奈生
《B》
森啓一朗
蓮見のりこ
平井珠生
掛裕登
東條広暉
新型ウイルス性感染症で、とある家族がそれぞれテレワークや学級閉鎖、濃厚接触者疑いの自宅待機となり、否応なしに家に家族勢揃いの状況が生まれたが、会話は生まれなかった。
それぞれがWi-Fiの電波を言葉少なに奪い合い、家族以外とのテレビ電話やオンライン会議、リモート授業、オンライン対戦ゲームに明け暮れている。
距離が離れている人とは繋がって、近くにいる人とは心が離れている。
そんな風に、ウィルスによって見せつけられた家族のコミュニケーションの溝を埋めたのは、奇しくも、ウィルスであった……。
WSオーディションから選出された出演者コメント
■蓮見のりこ
最初に台本を読んだ時、あまりの面白さにページをめくる手が止まらなくなり、純粋に読者として楽しんでしまいました。ひとりでも多くのお客様に、この作品を観ていただきたいと心から思っております。今の自分の持てる全てで挑ませていただきます!
■谷田奈生
古川さんの作品を拝見しており、受けてみたいと思い、WSに参加しました。
その中で、今回の作品の根幹である「ディスコミュニケーション」について、とても面白く感じています。日常生活の中で、周りの人たちと全て分かり合えるなんてことはありませんが、「在る」方にばかり目を向けて、どうしたらよいかと悩むだけでなく、「無い」方に焦点を当てることで見えてくるものがあるのではないか。
ディスコミュニケーションによって生まれる、そんなつもりじゃなかった掛け違いや、ひょっとしたら生まれるかもしれないラッキーなどを楽しんでいけたらいいなと思っています。
■東條広暉
「ディスコミュニケーション」という観点であまり、お芝居の事を考えたことがなかったので今回のWSでの経験は自分にとって、とても実りがあるものだったと感じています。登場人物達の間のみならず、役とそれを演じる役者の間にも「ディスコミュニケーション」が介在してる事を強く自覚できて良かったです。これからが楽しみです。