ボートで釣りを楽しんでいたアメリカの親子が、おそらく宝くじの一等を当てることよりも珍しい経験をした。
NBCによると、ザック・ピラーさんと父親は10月12日、ニュージャージー州ベルマーで、シマスズキとマグロをターゲットにした釣りを楽しんでいた。
その時、ボートから18フィート(約5.5メートル)ほど離れた場所で水面が乱れ、魚の群れが海面に飛び出してきたという。
ザックさんがその様子を撮影しており、動画には「おっと…」と警戒するような父親の声が録音されている。その直後、巨大なザトウクジラが、勢いよく飛び出してきた。
ザックさんは「おーーーっ!おーーーっ!」と声をあげ、「今の撮れた!撮れた!」「なんだよこれ!?」と興奮しながら叫んでいる。
クジラは水しぶきをあげてジャンプした後、水中へ戻っていった。
シーワールド・サンディエゴの動物園運営副社長エリック・オッチェンさんは「このクジラは、たまたまボートの横でエサの魚を追いかけていたのだろう」とNBCに話している。
オッチェンさんによると、ザトウクジラは海岸近くに姿を見せることはあるが、これほどボートの至近距離に現れるのは非常に珍しいという。
「クジラが(海岸近くで)餌を食べるのはよくあることです。しかしこんなにボートの近くに現れることはほとんどありません。宝くじに当選する可能性の方が高いでしょう」
オッチェンさんは、これは生涯の思い出となる出来事で「同じ光景を見るために、大金を払う人はたくさんいるだろう」とも話している。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。