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2023年9月7日(木)東京芸術劇場 シアターウエストにて、ミュージカル『スリル・ミー』が開幕し、舞台写真・ダイジェスト映像・コメントが届いた。

本作は、1920年代に全米を震撼させた2人の天才による驚愕の事件を基にした作品。2011年に栗山民也の演出で日本初演して以来、多くのミュージカルファンに愛され続けている。

8度目の上演を迎えた今回、9月7日に尾上松也(私)と廣瀬友祐(彼)ペア、9日に木村達成(私)と前田公輝(彼)ペア、12日に松岡広大(私)と山崎大輝(彼)ペアの3組がそれぞれ初日を迎えた。

ミュージカル『スリル・ミー』(2023)舞台映像ダイジェスト/尾上松也(私役)×廣瀬友祐(彼役)、Pf.朴勝哲

ミュージカル『スリル・ミー』(2023)舞台映像ダイジェスト/木村達成(私役)×前田公輝(彼役)、Pf.落合崇史

ミュージカル『スリル・ミー』(2023)舞台映像ダイジェスト/松岡広大(私役)×山崎大輝(彼役)、Pf.篠塚祐伴

”私”と”彼”そして一台のピアノのみで繰り広げられる究極の心理劇。

舞台上から発せられる圧倒的なエネルギーは、観客に恐怖と興奮を与える。
2年ぶり8度目の上演となる今回も、3組三様の全く印象の違う『スリル・ミー』が創り上げられた。

9年ぶりに私役を演じる尾上松也と初出演の廣瀬友祐ペア。廣瀬演じる彼は、無機質で重厚感があり、そんな彼に対する従順さと内に秘めた思いを繊細な演技で表現する松也。

(左)私役:尾上松也(右)彼役:廣瀬友祐     撮影:田中亜紀

(左)私役:尾上松也(右)彼役:廣瀬友祐     撮影:田中亜紀

(左)私役:尾上松也(右)彼役:廣瀬友祐     撮影:田中亜紀

(左)私役:尾上松也(右)彼役:廣瀬友祐     撮影:田中亜紀

(左奥)彼役:廣瀬友祐(右前)私役:尾上松也(右奥)ピアニスト:朴勝哲     撮影:田中亜紀

(左奥)彼役:廣瀬友祐(右前)私役:尾上松也(右奥)ピアニスト:朴勝哲     撮影:田中亜紀

(左)彼役:廣瀬友祐(右)私役:尾上松也(右上)ピアニスト:朴勝哲     撮影:田中亜紀

(左)彼役:廣瀬友祐(右)私役:尾上松也(右上)ピアニスト:朴勝哲     撮影:田中亜紀

初出演初共演ペアの木村達成(私)と前田公輝(彼)は、3組の中で最も対等な関係性が窺え、互いが欲しいものを真っ直ぐに追い求める純粋な気持ちが始終伝わってくる。

(左)私役:木村達成(右)彼役:前田公輝     撮影:田中亜紀

(左)私役:木村達成(右)彼役:前田公輝     撮影:田中亜紀

(左)私役:木村達成(右)彼役:前田公輝     撮影:田中亜紀

(左)私役:木村達成(右)彼役:前田公輝     撮影:田中亜紀

(左)彼役:前田公輝(右)私役:木村達成     撮影:田中亜紀

(左)彼役:前田公輝(右)私役:木村達成     撮影:田中亜紀

(左)彼役:前田公輝(右前)彼役:木村達成(右上)ピアニスト:落合崇史     撮影:田中亜紀

(左)彼役:前田公輝(右前)彼役:木村達成(右上)ピアニスト:落合崇史     撮影:田中亜紀

前回の2021年公演から続投となる松岡広大(私)と山崎大輝(彼)は、話し合いを重ねながら役を深め、余計なものを削ぎ落としていく作業を繰り返し、若さが生み出す危うさや緊張感は保ちつつもよりシンプルに、スマートな2人の形が出来上がった。

(左下)私役:松岡広大(右上)彼役:山崎大輝     撮影:田中亜紀

(左下)私役:松岡広大(右上)彼役:山崎大輝     撮影:田中亜紀

(左)彼役:山崎大輝(右)私役:松岡広大     撮影:田中亜紀

(左)彼役:山崎大輝(右)私役:松岡広大     撮影:田中亜紀

(奥)私役:松岡広大(手前)彼役:山崎大輝     撮影:田中亜紀

(奥)私役:松岡広大(手前)彼役:山崎大輝     撮影:田中亜紀

(左)私役:松岡広大(右手前)彼役:山崎大輝(右上)ピアニスト:篠塚祐伴     撮影:田中亜紀

(左)私役:松岡広大(右手前)彼役:山崎大輝(右上)ピアニスト:篠塚祐伴     撮影:田中亜紀

スピード感も、舞台上から放たれるエネルギーも全く違う3組それぞれの『スリル・ミー』を、劇場で体感しよう。上演時間は100分(休憩なし)予定(ペアによって多少異なる)。

なお、本作の東京公演は、10月3日(火)東京芸術劇場シアターウエストまで上演。その後、10月7日(土)~9日(月・祝)大阪・サンケイホールブリーゼ、10月11日(水)・12日(木)福岡・キャナルシティ劇場、10月14日(土)・15日(日)名古屋・ウインクあいち 大ホール、10月21日(土)・22日(日)群馬・高崎芸術劇場 スタジオシアターの計5か所にて上演。

初日コメント

■尾上松也(私役)

私役:尾上松也     撮影:田中亜紀

私役:尾上松也     撮影:田中亜紀

9年ぶりの『スリル・ミー』は想像以上にハードで魅力的な作品だということを改めて実感しながらお稽古をしていました。
初日を迎えるまでは緊張しないと思っていましたが、とても緊張しました。
ですが、お客様と一体となる空間でこの『スリル・ミー』の世界観を演じさせていただけることがとても嬉しく、これから千穐楽まで廣瀬君と朴さんと共に僕たちの『スリル・ミー』を日々進化させて、成長させていきながら、最後までやり遂げたいと思います。

■廣瀬友祐(彼役)

彼役:廣瀬友祐     撮影:田中亜紀

彼役:廣瀬友祐     撮影:田中亜紀

あっという間にこの日を迎えた感覚です。 
どんな作品でも初日は特別なものですが、一味違う緊張感を纏っていました。 
劇場でお会いできる日を心よりお待ちしております。

■木村達成(私役)

私役:木村達成     撮影:田中亜紀

私役:木村達成     撮影:田中亜紀

いよいよこの日を迎えました。
こんなに楽しく、こんなに苦しく
逃げ出したくなる100分。

皆さんはどんなスリルが欲しいですか?
ぜひお楽しみに。

■前田公輝(彼役)

彼役:前田公輝     撮影:田中亜紀

彼役:前田公輝     撮影:田中亜紀

無事に初日を迎えられたことが嬉しいです。
1ヶ月間達成くんと色々な時間を過ごさせていただき、それが役に乗って、皆さまを『スリル・ミー』の世界観に誘えるような積み重ねが出来ました。
今、自分の中に”彼”が出来ていますが、二人芝居のその時の環境で変わってくると思うので、変化を感じながら自分自身も乗り切っていけるように、そして一度に限らず、二度三度来てくれる方にも、劇中だけではない日々の変化も含めたスリルを感じていただき、皆さまと舞台を作っていけたらと思います。

■松岡広大(私役)

私役:松岡広大     撮影:田中亜紀

私役:松岡広大     撮影:田中亜紀

栗山さんが目指そうとしている、日本におけるミュージカルの土壌を作るためのビジョンを稽古で受け取り、それを体現すべくやってきました。
この作品は決して神ではないし、すごく装飾が施されているわけではないので、剝き出しの状態で俳優2名とピアニストがやるというのは難しく、過酷だと思いますが、本番中も頭をフル回転してまだまだ考えていくと思います。
今回、再演する意味が分かり、改めて「リクリエーション」だと感じて、それがしっかりと出来ているのではないかなと思います。
美しさやサスペンスだけを見せていたり、二人の愛の話でまとめたりというわけではなく、批評性を持った作品にしたいので、それを大切にミュージカルや演劇というものを突き詰め、お客様それぞれの楽しみ方で自由な感性と想像力を使っていただけるように頑張ります。
3ペアの中で一番若いですが、見守ってください。
お待ちしています!

■山崎大輝(彼役)

彼役:山崎大輝     撮影:田中亜紀

彼役:山崎大輝     撮影:田中亜紀

ここまで稽古をして、ようやく2023年の僕らの『スリル・ミー』のひとつの形が見えたように感じます。
初日にそれを届けられたことをとても嬉しく思っています。
相方の広大くんと「見るに堪えない」ものを創ろうと話していたように、リアリティはありつつ、でもフィクションなので皆さんに色々な形で受け止めていただけるものが出来たと思うので楽しみにしていてください。