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働き方やキャリアの多様化、仕事におけるウェルビーイングの醸成などが進む昨今、リスキリングという言葉も随分と身近になった。

中長期的な視点では多くのメリットをもたらすリスキリングだが、働き手からは「目の前の仕事で精一杯」、経営層からは「業務内に組み込める内容には限界がある」などという声も聞こえてくる。

そういった中、2014年から本格的なウェルビーイング経営を掲げている丸井グループが、新たな打ち手として「ステップアップ休職」制度の導入を発表した。

「ステップアップ休職」で「好き」の探求も

同社グループでは、「好き」を応援するビジネスの拡大、社員一人ひとりが創造性を最大限に発揮して働くことができる環境づくりを進めている。今回、その一環として長期休職制度「ステップアップ休職」の導入が発表された。

同制度には、個人のチャレンジや成長を促進するための「自己啓発コース」と、キャリアの見直しや「好き」の探求を目的とした「キャリアの見つめ直し・『好き』の探求コース」の2つのコースを設け、それぞれの目的や状況に応じて適用されるという。

旧制度と新制度の比較旧制度と新制度の比較

失効した年次有給休暇を付与。専門学位取得のサポートも

「ステップアップ」の特筆すべき点の1つが、経済的負担の軽減を目指す手厚いサポートだ。

休職取得には、過去3年間に遡って失効した年次有給休暇を特別休暇として付与し、休職期間に充当することが可能だという。また、MBA等の専門職学位を取得する際には、その受講費用の一部を補助する新しい制度も導入されている。厚生労働省の「教育訓練給付制度」を利用した社員を対象に、給付金と同額を支給する。また、旧制度と新制度の比較を見てみると「事由」に副業が追加されており、学びやキャリア拡張の自由度が高いことも特徴として読み取れる。

同社グループは「この制度を利用し『好き』を探求したり、国内外の文化に触れ異なる価値観を体感したりすることで、キャリアを見つめ直し、働き続けているだけでは得られない体験を得ることによって、復職後のチャレンジや成長につなげていきます」とコメントし、同制度に寄せる期待を表明している。

自己啓発やキャリア見直しの期間に充てたり、自身の「好き」を探求したり、副業に挑戦したり、働き手の数だけ「ステップアップ休職」の形は広がっていきそうだ。

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