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5月1日といえば「メーデー」。ニュースなどでは「労働者の団結の日」として紹介されることが多いですが、そもそもこの日はどんな意味を持っていたのでしょうか?
【問題】
Q. 「メーデー」は現在、労働者の団結の日として知られていますが、もともとはどのような意味を持つ日だったでしょうか?
A) 市民革命を記念する日
B) 夏の訪れを祝う日
C) 戦没者を追悼する日
D) 国際連盟が制定した平和の日
まずは解説から!(答えは最後に)
そもそも「メーデー」とはどのようなものなのでしょうか。
19世紀後半のアメリカでは、労働時間の短縮を求める運動が高まり、特に「1日8時間労働」を求める声が強くなり、1886年のシカゴでのストライキ(ヘイマーケット事件)が発生しました。これをきっかけに、労働者の権利を訴える日として、1889年にパリで開かれた国際労働者会議において「5月1日を国際的な労働者の祝日とする」ことが決定されました。
日本での初めてのメーデーは1920年に開催され、戦時中は中断されましたが、戦後1946年に復活し、現在まで続いています。
「メーデー(May Day)」は、実は古くからヨーロッパに存在する民俗行事の日でした。語源は5月(May)に由来し、もともとは夏の到来を祝う日として祝われていたのです。
かつてのヨーロッパでは、メーデーは人々が野に出て花を摘み、マイポールという柱の周りを踊るなど、自然の恵みに感謝し、陽気な気分で祝う伝統行事の日でした。この日は、労働者と雇用主が一時的に争いをやめ、共に祝う平和な日とされていたこともあります。
このような祝祭の日が、時代を経て社会運動と結びつき、今の「労働者の祭典」へと意味を変えていったのです。
答えは…
B) 夏の訪れを祝う日
ところで、この「メーデー」は世界80カ国で労働者の権利をたたえる祝日とされています。日本でもメーデーを国民の祝日にしゴールデンウィークに組み込む構想があったものの、11月23日の「勤労感謝の日」という労働者に関する別の祝日があったため実現してません。


