(左)ホワイトハウスで開かれた閣議に出席したロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官(2025年4月30日)アメリカ保健福祉省長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の妹ケリー・ケネディ氏が、兄が拡散している数々の陰謀論を非難し、保健福祉長官の職にふさわしくないという考えを示した。
【動画】兄のケネディ保健福祉省長官の主張を批判する、妹のケリー・ケネディ氏
ケリー氏は4月28日に出演したCNNの「アウトフロント」で、「私はボビーのことを愛しているし、非常にカリスマのある人だと思っています。しかし私や家族は繰り返し、彼の発言には同意しないとはっきり言ってきました」と述べた。
ケネディ長官はワクチン懐疑派として知られる。また、水道水へのフッ化物添加の反対や、加熱殺菌していない生乳摂取の推奨など、その主張の多くは陰謀論と一致する。
4月16日には、自閉症のある人々について「彼らは税金を支払わず、仕事も持たない。野球をしなければ、詩を書くこともない。デートにも行かない。多くの子どもたちは、介助なしでトイレを使うことすらできない」と侮辱的な発言をして大きな批判を招いた。さらにその後には、自閉症スペクトラム障害の原因を9月までに突き止めるとも述べている。
HBOのトークショー「ラスト・ウィーク・トゥナイト」の司会者でコメディアンのジョン・オリバー氏は、ケネディ長官を「危険な嘘を広め、命を救う研究をめちゃくちゃにし、その一方で怪しいヤブ医者の話を信用している」と4月27日の放送で批判。
「保健福祉省長官の職に就いているのは危険だ」「辞めるべきだ。必要であれば弾劾をしてもいい。すでにあまりにも多くのダメージを与えている」と述べていた。
ケリー・ケネディ氏は、兄を批判するオリバー氏の発言に同意するかどうか「アウトフロント」で聞かれ、「彼は保健福祉長官としてふさわしくないと思います」と答えた。
また、ケネディ長官のワクチンに対する懐疑的な姿勢や、HIVはエイズの原因ではない、トランスジェンダーになるのは水質汚染のせいだなどの誤った主張を挙げて、「常軌を逸しています。それは科学的に明らかです」と語った。
「こんなことが延々と続いているのです。私は兄を愛していますが、彼は完全に間違っていると思います」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。


