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南アフリカ・ゴードンズベイの住宅街に5月27日早朝、思いがけない訪問者が現れました。海から約1キロも内陸に入り込んだのは、体重およそ2トンとされる亜成体のミナミゾウアザラシです。午前6時20分に通報が入り、7時には動物保護団体のケープ・オブ・グッド・ホープSPCAが現場に到着。そこから約9時間にわたる慎重な救出作業が始まったと、UPIやAP通信が報じています。
【動画】住宅街に迷い込んだゾウアザラシが保護から野生に返されるまで
ミナミゾウアザラシは世界最大のアザラシで、本来は亜南極地域に生息しています。南アフリカ沿岸での目撃は珍しいものの、若いオスが換毛期や休息のために上陸することはあります。しかし、住宅街まで入り込むのは極めて異例なケースといいます。
現場では、驚いた住民たちが動画や写真をSNSに投稿し、「信じられない」「どうしてここまで来たの?」といった反応が寄せられました。交通量の多い道路上での出現により、ゾウアザラシ本人にも車両にも危険が及ぶ恐れがあるため、警察や交通サービス、地元のセキュリティ会社、救急医療チームが連携して交通を制限。SPCAのほか、水族館や環境省など複数の機関が協力し、救出にあたりました。
SPCAによると、アザラシの健康状態は安定しており、野生動物専門の獣医師により安全に鎮静された後、大型動物用のトレーラーに慎重に搬送されました。夕方には、コッヘル・ベイに無事到着し、回復が確認されたのちに自然の海へと戻されました。SPCAが共有した動画には「Sea you later(また海で会おう)」というメッセージが添えられていました。
SPCAは「動物は必ずしも人間の思い通りには動きません。今回は多くの機関と地域の方々の迅速な対応と協力があったからこそ、すべてが安全に終えることができました」とコメントしています。まさに“村全体で支えた”救出劇となりました。


