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持続可能な社会の実現に向けて、環境保全の領域においてサーキュラー(循環型)という言葉が、大きなキーワードとなっている。

そうした中、文房具・オフィス家具メーカーのコクヨは、主に小学生を対象とした環境学習プログラム「つなげるーぱ!」を推進中だ。

ノートのリサイクルで「捨てない社会」を体験

同社は循環型社会への貢献を重要な目標の1つと位置づけており、資源の調達から製品の設計・製造、流通、使用、回収、再資源化、安全性の確保まで、7つの領域での循環サイクルを構築する「SUTENAI CIRCLE(ステナイサークル)」を展開している。

その一環として実施されている本プログラムでは、子どもたちが使い終わったノートを回収し、それを新しいノートの表紙として再利用するプロセスを体験。資源循環の重要性や「捨てない社会」の実現について学び、共に考えるきっかけを提供している。

プロジェクトは2023年10月に始動して以降、193校52000人の児童が参加しており、2024年度には約2万冊のノートを回収した(2025年3月時点での総回収数は3万4414冊)。

同社は取り組みの背景について「全国の小学生が1年間で消費するノートは約4千万冊以上。そのうちの約4割が燃やすごみとして処理されており、古紙として循環していないのが現状です」とコメントを発表。

欧州では、ごみ分別の際に生ごみや落ち葉、剪定した枝などは「オーガニック」というくくりで資源化されているのに比べ、日本でのごみ焼却率が約80%と高い現状(同社調べ)があると説明し、リサイクル意識が普及していないことへの問題提起をしている。

世界のごみ リサイクル+コンポスト率世界のごみ リサイクル+コンポスト率

本プログラムから生まれたノート「キャンパスノート<つなげるーぱ!>」は、コクヨの公式オンラインショップなどで販売されており、今年1月に第2弾として販売開始された「絶滅危惧種 4柄パック」の表紙は、レッサーパンダ、コツメカワウソ、ライチョウ、ユキヒョウの4柄だ。

キャンパスノート<つなげるーぱ!>キャンパスノート<つなげるーぱ!>

同社は「地球環境保全の学びにつながることを意図して、絶滅危惧種に指定されている動物を採用し、可愛らしいイラストとカラーで親しみやすいデザインにしました。また表紙をよく見ると様々な色の紙片が見え、リサイクル紙ならではの個性を活かしているのも特徴です」と本製品に込めた思いを語っている。

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