楽しいニュースをまとめてみました。
イメージイメージ

【あわせて読みたい】水をアレに入れて凍らすだけ。「大きな氷」を作る方法に「マジ便利」「夏の必須アイテム」の声。製氷器いらずの豆知識

プール内やプールサイドで体調不良を訴える事案が発生しているーー。

一般財団法人「日本気象協会」(東京都)が推進する「『熱中症ゼロへ』プロジェクト」は6月24日、「プールにおける熱中症対策の実態調査」の結果を公表した。

プールではいつの間にか脱水や体温上昇が進み、熱中症に気づくことが遅れることがあるという。

【画像】男児の「陰茎部」が水着のインナーに挟まる事故に要注意。原因はこれだ

約3割が「プールで体調不良」と回答

同プロジェクトは、2013年夏に発足した。熱中症の死者をゼロにすることを目指し、気象情報の発信を軸に、熱中症に関する正しい知識と対策を発信している。

今回の調査は2025年2月、インターネット上で実施。公益財団法人「B&G財団」(東京都)が管理するプール(241センター)の管理者238人を対象とした。

その結果、直近5年(2020〜2024年)のうち、33.1%「プール内やプールサイドなどで暑さによる体調不良を訴えた人がいた」と回答した。

具体的な症状について聞いたところ、「めまいや顔のほてり」(63.2%)「体のだるさや吐き気、頭痛」(54.4%)が半数以上を占めた。

また、熱中症を減らすために必要だと思うことについて尋ねると、62.2%「利用者に基本的な熱中症対策を呼びかけるツール」と回答。

「監視員などへの熱中症予防指導のためのツール」(59.7%)「空調の効いた休憩所や救護室など設備の充実」(55.0%)「日陰を作るシェルターやテントなど設備の充実」(42.0%)なども目立った。

熱中症や暑さによる体調不良の症状熱中症や暑さによる体調不良の症状

熱中症のリスクが高い場所

帝京大学医学部の三宅康史教授が同プロジェクトに寄せたコメントによると、プールは「熱中症のリスクが高い場所」という。

水につかっていることから安心しがちだが、実際は筋肉運動を伴い、脱水や体温上昇が進んでいる。屋根付きプールでも、室温や湿度によって体温を下げることが難しくなることがある。

体調不良が見られた場合は、早めに熱中症を疑うことが大切だ。喉の渇きを感じていなくても水分補給したり、無理せず早めに切り上げたりすることも、熱中症を防ぐ有効な対策となる。

また、プールの管理者も定期的な休憩と水分補給を促し、異変があった場合はすぐに声をかけ、涼しい場所で休息を取らせる必要がある。

三宅教授は、プールで熱中症対策の実効性を高め、「管理者側が利用できる呼びかけツールや熱中症対策マニュアル作成につなげていくことが望まれる」と指摘している。

…クリックして全文を読む