米俳優のトミー・リー・ジョーンズが宇宙人に扮し地球調査するというCMシリーズでお馴染みの、サントリーの『BOSS』。
実は、海外でも販売されているのをご存知だろうか?
2018年のアメリカを皮切りに、今ではオーストラリア、ニュージーランド、タイ、シンガポール、香港、ベトナムの8カ国に進出している。
【画像】ゆずフレーバーのコーヒーも!海外のBOSSコーヒーがこれだ
しかし、海外のBOSSコーヒーを見ると、ブランドの顔でもあるあの「おじさん」のロゴに異変が…。
微妙ながらも大きな違いにあなたは気づけるだろうか?
まずこちらがお馴染みの、日本で使用されているロゴだ⬇︎
お馴染みのサントリー「BOSS」のロゴ
日本のBOSS製品いつも通りのBOSSおじさんだ。
そしてこちらが、海外で使われているロゴだ⬇︎(ベトナムを除く)
タイのBOSSブラックコーヒーどこが違うかお気付きになっただろうか…?
そう。海外版のBOSSおじさんは、パイプを咥えていないのだ。
そもそも「BOSSおじさん」は、1991年にサントリー社内でデザイン部メンバーのコンペを勝ち抜いた、当時入社1年目だった社員がデザインした架空の人物。
当時のコンセプト「働く男の相棒」(現在は消費者の多様化に伴い『働く人の相棒』に変更されている)をもとに、理想のボス像としての男性に、「こだわり」を象徴するアイテムとして「パイプ」が加えられている。
左が日本のBOSSのロゴ、右がタイのBOSSのロゴ。比べてみれば違いは一目瞭然だしかし、海外では喫煙や飲酒に関する文化が異なる上、広告規制がある国もあるため、パイプを吸っていないデザインに変更したという。これまでベトナムにおいては日本と同じパイプありのデザインで販売していたが、今後は海外ではパイプなしで統一するという。
しかし、海外では喫煙や飲酒に関する文化が異なる上、広告規制がある国もある。そのため、ベトナム以外の販売国ではパイプを吸っていないデザインに変更したという。今後も、国の事情を注視し、柔軟に対応していく方針だ。
世界に広がるBOSS。現地オリジナルの商品も
世界的なコーヒー需要が増加する中、RTD(Ready to Drink=すぐ飲める)コーヒー市場の可能性を感じ、海外の販路を拡大しているサントリーのBOSS。
販売しているのはブラックコーヒーやラテ、レインボーマウンテンなど日本でもお馴染みのドリンクが主だが、味などは現地の好みに調整している。例えば、1年を通じて暑い東南アジアのタイなどでは、甘い飲み物が好まれるため、同じラテでも日本のものよりも甘みを強めているという。
またタイでは、甘みと酸味が爽やかな「ゆずブラック」コーヒーも販売しており、人気を博している。

