イメージ日本列島は8月6日も猛暑の予報で、環境省は同日午前5時、40の地域に熱中症警戒アラートを発表している。
災害級の暑さが続く中、少しでも涼しさを感じたいーー。そんなあなたに、ひんやりとして気持ち良く、体温を下げる豆知識を紹介する。
手のひらをこうする
警視庁は2019年8月20日、X(当時はTwitter)に「水温10〜15℃の水を洗面器に入れ、両手のひらを5分くらい浸すと、末梢血管内の血液を通して深部体温を下げることができるそうです」と投稿した。
熱中症予防にもなるというこの豆知識は、一般財団法人「日本気象協会」が推進するプロジェクト「熱中症ゼロへ」も発信している。
同プロジェクトのウェブサイトによると、手のひらには動静脈吻合(AVA)と呼ばれる動脈と静脈を結ぶ血管の部位がある。
AVAは、快適な温度より暑ければ血管を開き、寒ければ血管を閉じることで、深部体温をコントロールしており、手のひらを水につけて冷やすことで、深部体温を下げることができる。
屋外であれば、冷たい飲み物のボトルを手に持つことも効果的だという。
一方、冷えすぎると血管が収縮し、血液の循環が悪くなるという指摘もあり、冷やす時間は10分~15分くらいが目安だという。
実際に、「手のひら冷却」を実践している組織もある。
愛知県の豊田市消防本部は2025年6月、職員の熱中症対策の一環として、「エイドステーション」の運用を開始したと発表した。
遮光性のテントの中に水槽や椅子を設置し、冷たい飲料水を用意。水槽内に手のひらと前腕をつける「手掌前腕冷却」を行えるようにしている。


