小児がん研究の資金を集めるため、世界7大陸単独飛行に挑戦中の米国人インフルエンサー、イーサン・グオ氏。許可なく南極大陸に着陸したとしてチリ当局に拘束されていた件で、裁判所は一定条件の下で起訴を取り下げる決定を下した。
BBCによると、グオ氏は、チリ南部のプンタ・アレーナスからセスナ182Qで飛び立ち、チリ当局によると虚偽の飛行計画を提出して南極へ向かったとされる。検察は「無許可着陸」と「虚偽情報の提供」で起訴したが、裁判所は30日以内に小児がん基金に3万ドル(約440万円)を寄付し、出国後3年間の再入国禁止を条件に不起訴とした。
それを受け、グオ氏は「結果に安堵している」とし、さらに「南極で出発許可を待っている。できるだけ早くチャレンジを再開したい」とAP通信に述べた。滞在中は軍事基地に宿泊し、航空機保管や生活費などは自己負担。過去の事例では1日約600ドルかかるという。
グオ氏はいとこのがん罹患をきっかけに、100万ドルの募金目標を掲げ、昨年から世界7大陸単独飛行に挑戦。すでに6大陸を飛行済みで、Instagramで140日以上に及ぶ飛行記録を発信している。
【動画】イーサン・グオ氏の単独飛行の様子


