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チェコのドヴール・クラーロヴェー・サファリパークで、野生ではすでに絶滅したとされるバーバリライオンの赤ちゃん4頭(メス3頭、オス1頭)が誕生した。現在、飼育下でのバーバリライオンの個体数は世界でも推定200頭未満にとどまり、今回の誕生は極めて貴重な繁殖例となる。  

同園の屋外展示場では、両親のカリラとバートに見守られながら遊ぶ子ライオンたちの姿が公開された。AP通信によると、4頭の赤ちゃんは、成長後にイスラエルのベエルシェバ動物園をはじめとする施設へ移され、国際的な絶滅危惧種保護プログラムの一環として飼育される予定だ。

ドヴール・クラーロヴェー・サファリパークの副園長のヤロスラフ・ヒヤネク氏は、バーバリライオンを自然に返す準備は進んでいるものの「実現はかなり遠い未来だ」と語っている。2025年末から2026年初頭にかけて専門家会議が開催され、アトラス山脈の国立公園でそうした計画が実現可能かどうか議論される予定だという。

バーバリライオンを自然の環境に戻すためには、ライオンの保護の観点からだけではなく、十分な餌の確保や地域コミュニティの理解と協力といった課題が立ちはだかる。それでもヒヤネク氏は「持続可能であるなら挑戦する価値がある。どの動物にも未来のビジョンは必要。それがなければ動物園の存在意義はない」と強調した。  

バーバリライオンってどんな動物?

The Guardianによると、バーバリライオンはかつて北アフリカ(アトラス山脈など)に広く生息していたが、古代ローマ時代に多くが殺され、過度の狩猟や生息地喪失などが後の絶滅につながった。最後に野生で撮影されたのは1925年、最後の個体が確認されたのは1942年で、残っていた小さな群れも1960年代半ばに姿を消したと考えられている。  

【画像】超貴重!バーバリライオンの赤ちゃん

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