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物価高や米の大幅な値上がりなどにより、食の形にも変化が訪れている。

2000年代後半から2010年代ごろにかけて街で頻繁に見かけた 「ワンコインランチ」という言葉も激減し、家計を圧迫するランチ代に頭を抱えている人も多いのではないだろうか。

そうした中、炊飯器やケトルなどで知られる家電・生活用品メーカー「タイガー」は、新製品「断熱真空フードジャー MKL-W型」を2025年9月1日に発売。今回、生活者のニーズに応える新たなランチスタイルを提案する本製品の体験会を取材した。

物価高で激変?最新のお弁当事情

発表会には、同社フードジャー商品企画担当の高田愛子さんが登壇。製品開発の背景にある昨今の「ランチ事情」について、同社が全国の20〜60代の867人を対象に実施した「フードジャー(スープジャー)とお弁当作りに関する意識調査」(期間:2025年8月1日〜8月8日)の結果を交えて説明した。

調査では「今年、スーパー等で食材を購入する際、物価高を実感しますか?」という質問に対して、全体の57.1%が「とても実感する」、28.7%が「やや実感する」と回答。さらに「とても実感する」「やや実感する」と回答した人の70.4%が物価高によって、昨年より昼食代が増加したと感じているといい、家計にランチ代が重くのしかかっていることが推察できる。

続いて昼食の弁当を作る頻度を聞いたところ、全体の4割以上が週に1度以上の頻度で弁当を作っていることがわかった。また、弁当を作る理由として最も多かったのは、やはり「物価高の影響、節約のため」が最も多い結果(45.5%)となった。さらに弁当作りにかける時間については20分未満が半数以上を占めていることがわかり、「タイパ」を重視する傾向があるようだ。

一方、弁当作りの頻度が週1回未満と回答した人に弁当を作らない理由を聞いたところ、「時間がない」が最も多い結果(41.9%)となり、こちらでもタイパは大きなキーワードとなっているようだ。また「毎日続けるのが負担に感じるため」(28.2%)、「準備や片付けに時間がかかるため」(26.1%)という回答も多く、時短と手軽さの2つが弁当作りの習慣を取り入れる上で欠かせないことがうかがえる。

そうしたニーズに応える製品として多くの支持を獲得しているのが、スープジャーやフードジャーだ。調査では、週1回以上の頻度で弁当を作る人の約半数(49.6%)がいずれかの製品を使用していると回答し、その理由としては「汁物を入れられるため」が最も多い61.1%を占めた。また「一品で成立するため」も31.6%と高い割合を占めた。

高田さんは「スープジャーやフードジャーは一般的なお弁当と異なり、具材の彩りを気にしたり、フタをする前に冷ましたりする手間がありません。ジャータイプのお弁当箱は、まさにタイパ弁当の救世主として多くの方に活用され始めています」と説明した。

さらに「スープジャーやフードジャーに今後(も)入れてみたいもの」を聞いたところ、スープ(45.3%)に次いでカレーやパスタなども4割前後を占める結果となり、満足感の得られる料理を弁当として準備したいと考えている人が多いことも明らかとなったという。

タイガーの技術が凝縮された「フードジャー」

新たに同社が販売を開始した「断熱真空フードジャー MKL-W型」は「豊富なサイズ展開」「お手入れ”らくらく”」「毎日の使いやすさ」の3つを軸とする製品だ。

一般的な製品が300〜500ml規格であるのに対し、本製品は400ml、500ml、さらに大きめサイズの750mlを展開している。ジャーを使用した豊富なフードメニューを想定していることから、製品名には「スープジャー」ではなく「フードジャー」と名付けたという。

また、同社の看板商品の1つである真空断熱ボトルに採用している「らくらくキャップ」(パッキンと栓を融合したキャップ)を採用したほか、内側には汚れや臭いがつきにくいスーパークリーン加工を施している。さらに全パーツが食洗機に対応しており、細部まで手軽さにこだわっているという。

手軽さへのこだわりは使用感にも及んでおり、ワンタッチ着脱栓やマグカップのような滑らかな飲み口、大きい具材でも食べやすい大きい口径などの特徴があるとアピールした。

カラーバリエーションは「バーミリオン」「クラウドブルー」「イーグレットホワイト」の3種類を展開しており、10月1日には専用ポーチも発売を予定している。また、同じカラーバリエーションの真空断熱ボトルの限定販売も予定しているという。カラーバリエーションは「バーミリオン」「クラウドブルー」「イーグレットホワイト」の3種類を展開しており、10月1日には専用ポーチも発売を予定している。また、同じカラーバリエーションの真空断熱ボトルの限定販売も予定しているという。

フードジャーと相性抜群の食材は?料理研究家が伝授

発表会の後半では、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんが、実際に本製品を使って料理を披露した。

鍋ひとつで完成する麻辣湯(マーラータン)は、旨みや出汁が出やすいキノコやトマトなどの食材と、火が通りやすい食材、乾燥食材を駆使してあっという間に完成。火が通り切っていない状態でも昼頃には食べごろになっているという。

桃世さんは「温かいお料理を作る際には、事前にお湯で中の温度を上げておくことをおすすめします。逆に冷たいものを作る際には事前に冷水と氷を入れたり、冷凍食品を解凍せずに入れたりすると、より保冷効果が高まります」とコツを明かした。

また「パスタを入れる場合は、ぺンネなどのショートパスタが特におすすめです。乾燥した状態で入れても、朝に作れば昼頃にはしっかりと食べごろになっていますし、ショートパスタはソースとの絡みも抜群です」とアドバイスした。

鍋ひとつで出来た麻辣湯鍋ひとつで出来た麻辣湯
ジャーに具材を入れるだけで完成した冷やしおでんジャーに具材を入れるだけで完成した冷やしおでん

提供された桃世さんの料理は、どちらも簡易的に作られたとは思えない複雑な味わい。大きな口径によってゴロッとした食材も取り出しやすく、まるで小さな鍋料理を一人で楽しんでいるような満足感だった。

高田さんは「魔法瓶事業のビジョンである『暮らしの進化に寄り添う魔法瓶製品で世界中に幸せな団欒』を今後も広めてまいります」とコメント。さらに「この新しいフードジャーが皆様一人ひとりの豊かな食生活に貢献できることを願っております」と話し、発表会を締め括った。

本製品を用いたレシピ案は、タイガー魔法瓶の公式HPでも紹介されている。

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