イメージ画像今まさに出荷最盛期を迎えているシャインマスカット。2011年に市場にデビュー以降、あっという間に人気品種となり、2022年にはついに巨峰を抜いて栽培面積で1位となりました。
絶大な人気を誇るシャインマスカットですが、他のぶどうと異なり、見た目から甘さがわかるそうです。詳しい話を、山梨県のぶどう狩り園の「久保田園」四代目、久保田雅史さんに伺いました。
甘さの手がかりは色
「シャインマスカットの人気はますます高まっていて、うちの園でもシャインマスカット狩りを希望する方が非常に増えています。
シャインマスカットと言えば、鮮やかなエメラルドグリーンの美しい粒の色が思い浮かぶと思います。確かに緑色は美しいのですが、甘い粒を食べたいなら、グリーンよりもより熟成が進んでいる黄色いものを選んでください。シャインマスカットは粒の色で甘さの目安が判断できます」(久保田さん)
色によって甘さの目安が分かるカラーチャートまであります。
このチャートの1〜2番は糖度16度前後で特有の香りが高く、甘味はさっぱりと感じられますし、3番だと糖度が18度前後で香りと甘みのバランスが取れています。4番以上は糖度が19度以上で香りが薄くなり甘さが強く感じられるようになります。
ただし、シャインマスカットはまれに生育過程で陽に当りすぎると糖度とはあまり関係なく黄色くなるものもあります。私はお客さんには、たいていは色味で判断できるけれど、それはあくまでも目安であって、糖度を保証するものではないですよ、と説明しています」(久保田さん)

鮮度のよいものは粒の軸で判断
ぶどうの場合は、太い軸よりも、粒が付いている軸の色を見てください。これが緑色のものは鮮度が良いものです。触らなくても粒と粒の間から見えますので、わかると思います。
また、選ぶ際には皮がパリッと張っていて、白い粉のように見えるブルームが濃くついているもの、粒がびっしりとついているものを選びましょう」(久保田さん)
ぶどうは下から食べる!?
また冷やし過ぎても甘さを感じにくくなるので、冷蔵庫に入れすぎないようにするのもポイントです」(久保田さん)
秋の行楽シーズンは、ぶどう狩りが楽しめる時季です。旬のシャインマスカットを上手に選んでおいしくいただきましょう。
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