「御蔵島御蔵島港」に設置されたライブカメラ台風22号の接近を受け、気象庁は10月9日午前6時20分、東京都八丈町に大雨特別警報を発表した。
これまでに経験したことのないような大雨・災害がすでに発生している可能性が極めて高く、「警戒レベル5」に相当するとしており、伊豆諸島に暴風、波浪の特別警報を出している。
東京都港湾局が提供している「東京都伊豆・小笠原諸島港湾ライブカメラ」にも、防波堤に打ち付けられた波が高く舞い上がる様子が映っている。
「命の危険が迫っている」
気象庁によると、10月9日午前8時現在、台風22号(ハーロン)は非常に強い勢力で八丈島の東南東約80キロに位置している。
中心気圧は940ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は50m、最大瞬間風速は70メートルと、猛烈な風となっている。
平均風速が40メートルと超えると、トラックが横転したり、樹木やブロック塀が倒れたりするだけでなく、住宅が倒壊する可能性も出てくる。
2019年の「房総半島台風」では、千葉市で最大風速35.9メートル、最大瞬間風速57.5メートルを観測し、住家全壊391棟に上るなど千葉県を中心に大きな被害が出た。
また、2018年の台風第21号では、大阪府田尻町関空島(関西空港)で最大風速46.5メートル、最大瞬間風速58.1メートルを観測し、死者14人、負傷者980人、住家全壊68棟などの被害が発生している。
今回の台風では、八丈町のほか、利島村、新島村、神津島村、青ヶ島村、三宅村、御蔵島村にも、暴風、波浪特別警報が発表されている。
同庁は、「命の危険が迫っている」とし、直ちに身の安全を確保するよう呼びかけている。
リアルタイムの配信映像
東京都港湾局は、「伊豆・小笠原諸島における港湾ライブカメラ」の映像をYouTubeでリアルタイム配信している。
記者が10月9日午前10時20分頃、「八丈島神湊港」の「御蔵島御蔵島港」に設置されたカメラの映像を確認したところ、防波堤に打ち付けられた波が高く舞い上がり、港に襲いかかるような様子が映っていた。


