フロリダ州パームビーチの「マー・ア・ラゴ」に戻るために大統領専用機に乗るトランプ大統領（2025年11月7日）アメリカの政府機関の閉鎖が史上最長を記録し、何百万もの人々が食料支援を受けられない中、トランプ大統領は11月7日に自身の豪邸「マー・ア・ラゴ」で再び豪華なパーティーを開いた。
オンラインに投稿されたメニューによると、パーティーでは牛ヒレ肉やホタテのメインディッシュ、デザートなどが提供された。
デイリー・ビーストは、出席者たちはタキシードやイブニングドレスを身にまとい、オペラを楽しんだと報じている。
政府機関閉鎖の影響で、アメリカ国民の8人に1人が利用している食糧支援「補足的栄養支援プログラム（SNAP）」は、11月1日に給付金の支払いが一時停止になった。
複数の連邦地裁が停止を認めない決定をしたものの、トランプ政権はSNAPの完全な支払いを命じた決定の一時的な差し止めを求める緊急の訴えを起こし、最高裁判所が7日に認める決定を下した。
2週連続のパーティー
トランプ氏がマー・ア・ラゴで金曜日にパーティーを開くのは2週連続となる。
トランプ氏は、SNAP給付が一時停止される前日の10月31日にも、映画『華麗なるギャツビー』の劇中歌「A Little Party Never Killed Nobody（少しのパーティーで誰も死んだりしない）」をテーマにした豪華ハロウィンパーティーを開いた。
『華麗なるギャツビー』の原作はF・スコット・フィッツジェラルドの1925年の小説で、アメリカン・ドリームの衰退や富裕層の道徳的な腐敗などが描かれている。
アメリカでは上院で「つなぎ予算」が可決できず、10月1日から政府機関の閉鎖が始まった。
民主党は、つなぎ予算案で医療保険制度改革法（オバマケア）の補助金延長などを求めているものの、共和党は反対。共和党は上院でのつなぎ予算案可決に必要な60議席を集めることができず、政府機関の閉鎖が続いている。
トランプ氏は8日に「民主党は、我々の偉大で奇跡のような経済の破壊に成功している。まさに彼らの狙い通りだ。フィリバスター（議事妨害）を終わらせよ！」とトゥルース・ソーシャルに投稿して民主党を避難した。
一方、トランプ氏はこの投稿をした8日にはフロリダでゴルフを楽しんだ。
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆・編集しました。
