イメージ秋田県は11月28日、公式X(@pref_akita)で「雪の中でカキの実を食べる熊」の写真を公開した。
食べ物がある限り、氷点下や積雪の中でも冬眠せず活動するケースがあるといい、「カキの実はすべてもぎとる/枝を落とす/木を伐採するなどの対策により、クマに食べさせないようにしましょう」と注意喚起している。
カキの実を食べるような様子
秋田県が投稿した写真は、鹿角市が提供したもの。今年1月11日に撮影されたもので、雪に埋まったカキの実を食べるような熊の様子が写っている。
この写真を見た人たちからは、「熊は寒くなると自然に冬眠するものだと思っていました」「みんな気をつけて!」といったコメントが寄せられていた。
同県では10月以降、熊がカキの木に多数引き寄せられているという。直近では11月10日、鹿角市花輪で熊による人身事故も発生している。
県は「季節を問わず、いつでも・どこでも・誰でもクマに会う可能性がある」と、次のような対策を徹底するよう周知している。
①鈴・ラジオ・スマホなどで音を立て、人の存在を知らせて歩く
②熊を見たら市町村・警察へ連絡するとともに、出没情報共有システム「クマダス」で情報共有する
③田畑や動物小屋に電気柵を設置したり、廃棄作物を適正に処理したりし、農地に食べ物を残さない
④米・米ぬか・家畜飼料・生ごみなどを放置しない
⑤物置や車庫の扉は普段から必ず閉める
⑥小屋等に侵入された場合は、居座りの有無に関係なくすぐ市町村や警察へ連絡する
⑦集落周辺のクリ・カキなど実のなる木は、利用しない場合は伐採も含めて管理する
⑧家の周りや農地周辺のやぶは刈り払って見通しを良くする
このほか、ガラス戸や自動ドアから建物へ侵入するケースも報告されていることから、ガラス面に飛散防止シートを貼るなどの対策も有効という。


