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「子どもの頃に欲しかったピンクの部屋、魔法少女みたいな空間……それを今、Blenderでかたちにしています」  

そんな一言とともに投稿された3DCG作品がSNSで「いいね」を集め、注目を集めています。

投稿者はyako(@85_magicworks)さん。

ピンクを基調としたパステルカラーに、魔法のステッキやコスメといったガーリーなモチーフを組み合わせた、いわゆる“平成女児”的”ファンタジーの世界を3DCGで再構築した作品が特徴です。

2025年4月20日に作品を初投稿してから、わずか半年あまりで人気ファッションブランド「Darich」のPR用素材などを手がけるまでになりました。

Blenderで「ファンタジーを現実のように再現」

Blenderは、オープンソースの3DCGソフト。かつて3DCGの制作には高価なソフトや専門的な知識が必要でしたが、Blenderの登場によって、誰でも無料で高水準の3D技術を扱えるようになりました。2023年には全世界で2000万回以上ダウンロードされ、いまやアニメーション、ゲーム、VFXなどの分野で、インディークリエイターだけでなくプロの制作現場でも広く使われています。2025年アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作「Flow」も、Blenderで作られた作品として知られています。

多くの初心者と同じく、当初は「3DCGは専門的で難しそう」という印象を持っていたというyakoさん。ところが、Xで偶然見かけたBlender作品の投稿をきっかけに、初心者からスタートしたユーザーでも素晴らしい作品を作り上げていることを知り、「自分にもできるかもしれない」と挑戦を始めました。

YouTubeのチュートリアル動画と参考書を併用して独学を続ける日々。思うように理想へ近づけず、くじけそうになることもあったといいます。

継続のコツを尋ねると「チュートリアルをなぞるだけでなく、色や形を少し変えて、自分の“かわいい”を取り入れること」「楽しさや達成感が得られるだけでなく、やり方を調べる過程で自然と知識も身についていくんです」と話します。

また、ピンクを基調とした可愛い世界観については、「子どものころにほしかったおもちゃ、アニメに出てくる魔法少女、アイドルのMVや雑誌に登場する夢のような世界など、大人になっても忘れられないキラキラした憧れの世界」を投影しているとのこと。

最後に、手芸やイラストではなく“Blenderならではの表現の魅力”を尋ねると「ファンタジーを現実のように再現できるところ」といいます。Blenderは、モデリングからアニメーションまでひとつのソフトで完結できるため、「動きを加えることでよりリアリティが生まれて、自分が思い描いた世界を本当に手にしたようなワクワク感があるんです」と語りました。

Blenderを通して、少女時代の憧れをリメイクしながら、新しいときめきを生み出しているyakoさん。少女的ノスタルジーとデジタル技術が交差するその作品から、今後も目が離せません。    

【画像】yakoさんの3DCG作品はこちら

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