ぬいぐるみアーティストのwani soumaさん(@wanisouma)が投稿した作品が、Instagramで注目を集め約10万「いいね」が寄せられています。
soumaさんが公開したのは、眠る犬の体からふわりと“魂”が抜け出す瞬間を表現したぬいぐるみ作品《“out of body”幽体離脱を体験した犬》。透明のオーガンジーでつくられた“幽体の犬”が、白い本体の上に軽やかに浮かび上がるように配置され、不思議でどこか可笑しみのある情景を生み出しています。
投稿には「部屋中を飛び回ったり歌をうたったり。ひと通り楽しんで満足すると体に戻っていきました」と添えられており、鑑賞者の想像をそっと広げるような文章も印象的です。
soumaさんは多摩美術大学でファッションを学び、洋裁の技術を活かしてぬいぐるみのパターンを一から制作しています。一点ごとに設計し、素材の質感や表情のニュアンスまで丁寧に調整されているのが特徴です。
今回の作品では、ミステリアスな幽体離脱というモチーフを、「不気味だけれどチャーミング」な独自のバランスで表現。制作の背景について、相馬さんはこう話します。
「“未知の体験”をテーマに展示作品を考える中で、まず幽体離脱が浮かびました。着想の原点は、実は双子芸人・ザ・たっちさんの一発ギャグ『幽体離脱』なんです(笑)。幼い頃にテレビで見た記憶がずっと残っていて」
展示会場となるSpiral Garden 福岡ワンビルのイベント「Holiday Gift Fair」では、この作品のほかにも、「宇宙飛行士の犬」や「謎の宇宙人と交信する犬」など、“未知の世界に挑む犬たち”をテーマにした約20点が並ぶ予定です。
「未知は怖いだけでなく、知らないからこその希望でもあります。作品の犬たちも、様々な未知の経験を通じて新しい考えが生まれたり、いろんな人と繋がれたり……。作品を通して、見る人に新しい経験に踏み出すきっかけや勇気を感じていただけたらと思っています」
ぬいぐるみという柔らかで愛らしいモチーフの中に、ちいさな冒険心とユーモアをそっと忍ばせるsoumaさん。冬のギフトシーズンに、心がふわりと揺れるような作品に出会えるかもしれません。
【画像】幽体離脱するぬいぐるみ
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