イングランド南部にあるウォルハンプトン・スクールが、成層圏から落下して行方不明になったテディベア「ブラッドフォード・ベア」の捜索に乗り出しています。
BBCによると、同校の7年生と8年生の生徒たちは、サウサンプトン大学スペースフライト・ソサエティと協力し、気象気球にテディベアを乗せ、科学実験として上空へ打ち上げました。
「ブラッドフォード・ベア」はカメラとパラシュートを備えた気球に固定され、ハンプシャー州ライミントンから飛び立ちました。映像には、雲を超え、地上約27キロ(約16.7マイル)の成層圏に達する様子が収められています。
しかし打ち上げから約3時間後、テディベアは気球から外れてしまい、そのまま地球へ落下しました。
本来であれば、ベイジングストーク周辺にパラシュート降下する予定でしたが、テディベアは戻らず、気球と別のぬいぐるみ、アナグマの「ビル」だけがハイ・ウィカム近郊で回収されました。
追跡データから、テディベアはレディング近郊のアーリーと、ヘンリー近郊のフォーリーの間に落下したと推測されています。
行方不明から2週間近くが経過しており、同校はSNSで「どんな小さな情報でも教えてほしい」と協力を求めています。「彼は勇敢で機転が利く子なので大丈夫です」と科学教師エリー・ロビンソンさんは生徒たちに語り、27キロ到達という“快挙”を称えました。


