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令和八年(2026年)の幕開きを寿ぐ、歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』(1月2日初日〜25日千穐楽)。昼の部では、尾上右近が八役の早替りで魅せる舞踊劇『蜘蛛絲梓弦』が上演されるが、この度、特別ビジュアルが公開となった。

平安時代、武勇の誉れ高き源頼光が病で床に伏せっている寝所へ、忽然と女童が現れる。女童、薬売り、番頭新造、太鼓持、座頭…神出鬼没に次から次へと姿を現す、妖しき影。ついに馴染みの傾城薄雲に姿となって現れたのは、実は頼光を狙う女郎蜘蛛の精で……。しかし、そこへ女郎蜘蛛の精を成敗するため、豪傑・平井保昌がやってきて、女郎蜘蛛の精と対峙する。

今回、公開された特別ビジュアルには、女郎蜘蛛の精が姿を変えた女童扇弥、薬売り研作、番頭新造四つ輪、太鼓持栄寿、座頭音市、傾城薄雲の姿がひとつのうねりとなり、対峙する平井保昌の姿が映し出される。

尾上右近

尾上右近

「尾上右近八変化相勤め申し候」と冠した初春の上演を前に行われた、尾上右近の八役のスチール撮影。撮影・アートディレクションは、BOØWY や布袋寅泰の撮影・アートワークをはじめ、数多くのアーティストのクリエイションを手掛ける永石勝。都内スタジオで行われたスチール撮影は、本番さながらに次から次へと拵えを変えて登場する右近の姿が。カメラマンからのリクエストにすぐさま反応するその姿は、舞台の臨場感を思わせる充実の撮影となった。

歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』

歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』

尾上右近が鮮やかな早替りで魅せる、エンターテインメント性あふれる変化舞踊『蜘蛛絲梓弦』に期待しよう。