パントン・カラー・インスティテュートは、2026年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」として白の一種「PANTONE 11-4201 クラウドダンサー」を発表しました。
CNNは、この色が「テクノロジーの影響が強まる社会における落ち着きの象徴」であり、「新しい始まりへの願いを示す」と専門家が述べていると紹介します。BBCによると、パントン・カラー・インスティテュートは、情報過多で疲れた現代人に対し「心の着地地点としての色」と位置付けているといいます。
ファッション界でもすでに動きが見られ、メットガラではダイアナ・ロスが18フィートのトレーンを持つ壮麗な白のドレスを披露し、ロザリアは最新アルバムのプロモーションで軽やかな白を多用。エマ・ストーンはヴェネツィア映画祭でルイ・ヴィトンの白いバブルヘムドレスを着用するなど、「クラウドダンサー」を想起させる装いが続いています。
インテリアの世界でも人気が広まっており、クラウドダンサーは天然素材の家具や木材・石と相性がよく、「冷たさのない明瞭さ」を持つ色として位置付けられています。
Pantoneは、世界中の「カラー人類学者」が文化・アート・ファッションから得たインサイトをもとに毎年色を決定すると説明し、クラウドダンサーが「毒性や過剰のない未来への憧れ」を象徴すると強調しています。
2024年の「ピーチファズ」、2025年の「モカムース」に続く白の選出は一見意外ですが、混乱と騒音の時代に“空白の静けさ”を求める世界のムードを映し出しているのかもしれません。
【動画】2026年の色は、こんな色!
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