2025年12月11日9時新NISAで「S&P500」「オルカン」を買った人向けに「きょうのマーケット情報」をお伝えします。また、年初に100万円投資した場合、今いくらになっているのか目安額も紹介します。
12月11日までの動き
米連邦準備理事会(FRB)は12月10日、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決定しました。それに伴い、10日のNY市場は主要指数が上昇しました。S&P500は+0.67%、ダウ平均は+1.05%で引けました。インフレへの警戒を示す引き締め寄りの利下げ(タカ派的利下げ)により、S&P500は下落発進しましたが、FRBのパウエル議長が非関税インフレの進展や成長見通しの上方修正に言及したため、買いが優勢に転じました。
セクター別では、資本財(+1.84%)、素材(+1.77%)が牽引。個別では、グローバルエネルギー企業のGEベルノバが株主還元策拡充を行い+15.62%と急騰しました。
日経平均株価は3日ぶり反落。終値は前日比52円安の5万602円。米FOMCの結果発表を控え、持ち高整理の売りが優勢となりました。特にソフトバンクグループや半導体関連(東エレクトロン、アドテストなど)の下げが目立ちました。
一方でTOPIXは3日続伸(+0.12%)。外国為替市場での円安によってホンダやトヨタなど自動車関連株が買われ、それが下支えとなりました。様子見ムードの中、積極的な売買は手控えられました。
長期的に見ると…
NY市場は、FOMC利下げとパウエル議長のハト派的(インフレ進展、成長見通し上方修正)言及が好感となり上昇しました。
一方、日経平均はFOMC前の様子見で反落するもののTOPIXは続伸。これは、日米金利差の継続により、円安傾向が継続。トヨタなどの輸出企業の収益が長期的に押し上げられる構図が改めて確認されました。この構造に今後も注視していく必要があります。
主なS&P500・オルカンファンド
主要なS&P500連動型ファンド(25/12/10)基準価額 前日比
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 39,225円 +179円(+0.46%)
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現在の評価額は約115万6100円 損益+約15万6100円 年初来騰落率+約15.61%
主要なオルカン型ファンド(25/12/10)基準価額 前日比
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)32,964円 +123円(+0.37%)
▼もしも2025年初にこの商品を100万円購入していたら…
現在の評価額は約119万9900円 損益+約19万9900円 年初来騰落率+約19.99%
- 本記事は、事例として取り上げた金融商品の売買を勧めるものではありません。本記事に記載した情報によって読者に発生した損害や損失に関しては、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。




