スイスのイヴェルドン=レ=バン市で、世界最大規模となるレゴ壁画が制作され話題になっています。全長24メートル、高さ2メートルのフレスコ画は30万個のレゴブロックで構成され、地域の象徴的な場所を描いた壮大な作品となりました。
このプロジェクトは、希少な遺伝性疾患を抱える人々を支援するテレソン・スイス(Telethon Switzerland)財団への募金活動として実施されました。swissinfo.chによると、イベント全体で少なくとも2万スイスフラン(約389万円)が集まり、組織の広報担当者は「この特別な挑戦を成し遂げ、人々と共有することが目的だった」と語っています。
寄付者は10フランでレゴ100個を購入し、指定のひし形(ロムバス)に組み立てる仕組みで、市民が直接制作に参加できる形式となりました。2日間にわたり「Centre Sportif des Îles」の体育館で組み立てが進み、ボランティアが各パーツを壁画に組み込んでいきました。
Telegrafによると、企画と実現を担当したのは、レゴイベントを専門とするコンシーズ拠点のBrickmaster.chで、地域のエンゲージメントを重視した設計が特徴でした。同市は、これまでフランス・ブレスト市が保持していた25万個のレゴ壁画の記録を大きく上回り、世界記録更新を主張しています。
現在、ギネス世界記録への正式登録は未定ですが、主催者は「記録認定よりも、この挑戦を市民と共に達成したことが重要」としています。
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