絵本作家・画家の安野光雅さんの生誕100周年を記念し、長らく“幻の絵本”となっていた『地球は日時計』(福音館書店)が、ハードカバー版として刊行されました。
安野さんは1984年に児童文学界最高峰の国際賞、国際アンデルセン賞を受賞。『地球は日時計』は、その翌年に、小学生向けの月刊かがく絵本「たくさんのふしぎ」11月号として発表されました。
40年ぶりの刊行では「飛び出す絵本」になっており(当時は仕掛けを自作する仕様)、開くと日時計が立ち上がって、地球の自転や公転のしくみを丁寧に紐解くことができます。
「たくさんのふしぎ」編集部の公式X(@takusannofusigi)では製本の様子も公開。立体的な仕掛けが手作業で組み上げられていく映像に「1つ1つの丁寧な行程を経て、やっと一冊、やっと一冊が出来上がるんですね」「この背景を知ってるだけで、仕掛け絵本が2倍3倍にも楽しめます」「プレゼントに最高」などの反響が寄せられています。
生誕100周年記念の展覧会開催も
2026年春には、安野さんの生誕100周年を記念して、東京・立川のPLAY! MUSEUMでは生誕100周年記念「安野光雅展」が開催されます。会期は2026年3月4日(水)から5月10日(日)まで。絵本デビュー作『ふしぎなえ』をはじめ、『旅の絵本』『天動説の絵本』など、代表作を中心に貴重な絵本原画約130点が展示されます。
【画像】製本現場では丁寧な手仕事が…
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