文楽の舞台を支える繊細な手仕事が、Xで大きな関心を集めています。
大阪の国立文楽劇場を拠点に、大道具製作や舞台運営を担う「関西舞台(文楽大道具)」(@kansai_butai)が、松羽目の松に葉を描き込む様子を公開しました。
松羽目とは、能舞台を模した舞台装置で、正面に老松が描かれたもの。能や狂言を原作とする演目で用いられます。
動画では、職人が巨大な松羽目の前に膝をつき、筆先を巧みに操って“松の葉”をリズミカルに重ねていく姿が映し出されます。
一本一本の葉は、勢いがありながらも繊細で均一。長年の経験に裏打ちされた“迷いのない筆運び”からは、伝統の技を受け継ぐ職人ならではの緊張感と美しさが感じられます。
投稿によれば、今回の作業は「初春文楽公演」に向けた大道具製作の一環とのこと。文楽の新年の舞台を支える準備が、静かに着々と進んでいます。
SNSには、「葉はピュッピュッと描き込んでいくのですね」「匂いまでしそう」「シンプルなのに美しい」「ずっと見ていられる」といった声が寄せられました。
【動画】熟練の職人技は必見…!


