アメリカ・サウスカロライナ州で、別居中の妻に1年以上嫌がらせを続けたとされる牧師がサイバーストーキングなどの容疑で起訴された。地区検察局が12月18日に発表した。
連邦当局によると、起訴されたのは46歳のジョン・ポール・ミラー容疑者で、2024年4月に自殺した別居中の妻ミカ・ミラーさんに対し、2022年11月から亡くなるまで嫌がらせ行為を続けたとされる。
嫌がらせには、同意なくミカさんのヌード写真をネットに投稿する、1日に50回以上連絡する、車に追跡装置を取り付けるなどの行為が含まれているという。
ミカさんの家族の代理人である弁護士レジーナ・ウォード氏は、「ミカさんは、誰かとランチで会っている時など本来居場所を知らない場面でミラー容疑者が突然現れると訴えていた」と地元テレビ局WPDEに語った。
ハフポストUS版はミラー容疑者の代理人弁護士にコメントを求めたが、これまでに回答はない。
地元紙ポスト・アンド・クーリエによると、ミカさんは2024年4月27日に、ノースカロライナ州オラム近郊の公園で、銃で自殺したと見られる状態で発見された。
家族は、ミカさんは監視や心理的、経済的虐待などをされる「コアーシブコントロール(強制的コントロール)」の被害者だったと訴えており、当局もミラー容疑者の嫌がらせ行為が原因で、ミカさんは経済状態や日常生活に支障をきたしていたと指摘している。
地元テレビ局WMBFによると、FBIのケビン・ムーア特別捜査官は、「ミラー容疑者の行為は侵略的、計画的であり、被害者本人だけでなく、その家族や愛する人々に深刻なトラウマを与えた」と声明で述べた。
ピープルによると、この事件とは別に、当時15歳だった女性が1998年にインディアナ州の教会で若者の指導者として働いていた当時19歳のミラー容疑者にレイプされたと告発しているが、同容疑者はこの容疑を否定している。
ミカさんの死後、ミラー容疑者の行為に対する厳しい批判が起き、サウスカロライナ州の議員が2025年12月に、コアーシブコントロールを犯罪化するための「ミカ法」を提出した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。




