サウジアラビア北部アラル近郊の洞窟群で、自然にミイラ化したチーター7体と、54頭分の骨格遺骸が発見されました。
この発見は、学術誌『Communications Earth & Environment』に掲載された研究で詳述されており、サウジアラビアにおけるチーターの進化史と絶滅危惧、再導入(野生種の復活)を考えるうえで重要な手がかりになるとされています。
研究チームは、洞窟という乾燥かつ温度変化の少ない環境が、軟組織まで残る自然ミイラ化を可能にしたのではないかと分析。放射性炭素年代測定の結果として、最も古い遺骸は約4200年前、最も新しいものは約130年前のものと説明しています。
AP通信は、ミイラ化したチーターについて「130年前のものから、1800年以上前ものまである」と伝えています。
National Geographicによると、DNA解析の結果、発見された個体は、現在イランにわずかに残るアジアチーターと北西アフリカチーターの2種類に近い遺伝的特徴を持っていたといいます。
チーターはかつてアフリカから西・南アジアに広く分布していましたが、現在は歴史的生息域の約9%にまで縮小し、アラビア半島では1970年代にほぼ姿を消しました。
今回の研究は、どの亜種を用いれば、サウジアラビアでのチータの再導入が現実的なのかを示す科学的根拠になると期待されています。
【動画】ミイラ化したチーター発掘の様子


