オバマ元大統領(2025年11月1日)アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで、市民2人が連邦当局の捜査官に撃たれて死亡した事件を受け、オバマ元大統領が声明を発表した。
ルネー・グッドさんは1月7日、6歳の子どもを小学校に送り届けた後に、抗議活動が行われている場所の近くで移民税関捜査局(ICE)職員に撃たれて死亡した。
その約2週間半後の1月24日には、集中治療室(ICU)看護師のアレックス・プレッティさんが国境警備隊員に射殺された。
オバマ氏は25日に発表した声明で、死亡事件を「胸が張り裂けるような悲劇」と呼び、「党派に関係なく、すべてのアメリカ人に対する警鐘であるべきだ」と指摘。
「国として我々が大切にしてきた基本的な価値観の多くが、ますます脅かされていることを示している」と警告した。
【画像】オバマ元大統領が発表した声明
「住民を威圧し、危険にさらそうとしているように見える」と非難
オバマ氏は、「連邦法執行機関や移民当局の捜査官が大変な仕事であることは確かだ」としつつ、その任務は「法に基づき、説明責任を果たしながら遂行されるべきであり、公共の安全を守るために州や地方当局と対立するのではなく、協力を期待されている」とも述べている。
その上で、ミネソタ州で起きているのは「まったく逆の状況」だと主張。
ICEや連邦捜査官は「責任を問われないまま行動し、アメリカの主要都市の住民を威圧し、苦しめ、挑発し、危険にさらすことを目的としているように見える」と訴えている。
さらに、こうした戦略が2人のアメリカ市民の死という悲劇を招いたにもかかわらず、トランプ政権は「うわべの規律や説明責任を課そうとすることもなく、事態をさらにエスカレートさせようとしているように見える」と強く非難した。
オバマ氏は声明の最後で、トランプ政権の高官がこれまでの方針を見直すことを望むとした上で、次のように市民に呼びかけている。
「それまでの間、すべてのアメリカ人はミネアポリスや他の地域で行われる平和的な抗議運動を支持し、鼓舞されるべきです」
「これらの抗議活動は、不正義に対して声を上げ、我々の基本的自由を守り、政府に責任を負わることができるのは、最終的には市民ひとりひとりにかかっているということを、タイムリーに思い出させてくれます」
【画像】オバマ元大統領が発表した声明


