楽しいニュースをまとめてみました。

2026年3月~4月、大阪・東京・新潟にて、iaku『粛々と運針』が上演されることが決定した。

劇作家・横山拓也主宰の、演劇ユニットiaku。2017年に新宿眼科画廊で誕生した本作は、2018年に再演され、全国ツアーを実施、2022年にはパルコ・プロデュースとしてウォーリー木下の演出で上演された。

横山としても、iakuとしても、まさに転換点となった本作を今回、上田一軒の演出、新たなキャストでおくる。

 
【あらすじ(イントロダクション)】
子どもをもたないことを約束して一緒になった夫婦に妊娠の気配。二人で住むのにちょうどいい一軒家を建てたばかり。どこからともなく猫の鳴き声がするけど、夫は交通事故で頚椎を痛めており、探せないと言う。一方、入院中の母親の見舞いを終えた兄弟。まだ治療の余地があるにも関わらず、尊厳死を選ぶと言い出した母親に頭を抱える。病室にいた「金沢」と名乗る高齢の男性にそそのかされたのかもしれない。一体あの人は誰なんだ? 二つの平凡な家庭に突如噴出した命にまつわる葛藤を、周到な会話の応酬で描き出す。

横山拓也 ございさつ

横山拓也

横山拓也

「作風」というものは、長く作品づくりをしていく中で徐々に形づくられていくもので、『粛々と運針』を書くまでの僕およびiakuの作風は、いわゆる一幕物でした。一つの場所に集まった人たちが、実時間の中で、ある問題に突き当たって右往左往する。そういう作風でやっていました。『粛々と運針』は、執筆当時、自らに作風を打ち破ることを課して挑み、実験の意味合いが強い初演になりました。しかし、これが書けたことで、演劇の自由度や懐の深さを改めて享受できたような気がしていて、大きな転換点となった作品とも言えます。小説の原作にしたり、PARCO PRODUCEとして上演してもらったり、小劇場の枠を越えていった作品でもあります。この特別な思いがこもった作品を、僕の作品づくりの腹心、上田一軒氏が演出し、キャストも一新してお届けします。戯曲のブラッシュアップも済んでいます。どうぞご期待ください。