Fit strong man doing biceps curl in gym「今日のタンパク質、足りてるかな?」
最近、この問いが頭をよぎる人は多いだろう。というのも、ますます多くの人が、主要栄養素であるタンパク質の摂取量に強い関心を寄せるようになっているからだ。
このブームにより、海外はもちろん、日本でも、プロテインバーやパウダーをはじめとしたタンパク質強化をうたう新商品が次々と登場している。
そして私たちの多くが、必要量を確保しようと、スーパーの精肉売り場へと駆け込んでいる。
実際、ある最近の研究によると、「アメリカの1人当たりの肉消費量は、2018年から2023年の間に109キログラムから117キログラムに増加し、2027年には122キログラムに達すると予測されている」という。
しかし私たちは、タンパク質源について、そして肉中心の食生活に飛びついた場合に潜む危険性について、立ち止まって考えるべきではないだろうか。
ハフポストUS版はポッドキャスト番組「Am I Doing It Wrong?」で、栄養について幅広く執筆してきたフードジャーナリストのエリザベス・ダン氏に話を聞いた。
「ネットでは、高タンパクな生活を送るなら肉をたくさん食べるものだ、という認識が確かにあります」とダン氏は話した上で、そのデメリットについて説明する。
「しかし、そうした文脈であまり語られないのが、肉を多く食べることのデメリットです。データはとても明確です。数十年にわたる大規模で信頼性の高い研究が示しているのは、食事の中での肉の割合が高くなるほど、がんになるリスク、糖尿病になるリスク、そして全死亡率、つまり、単純に若くして亡くなる可能性が高まるということです。特にレッドミート(牛・豚などの哺乳類の肉)や加工肉を多く含む肉中心の食生活には、かなり大きな健康上の影響があるのです」
その中でも、ダン氏が特に懸念している「タンパク質重視」の人気おやつがある。
「今、最も急成長しているおやつカテゴリーのひとつがミートスティック(日本でいうカルパス。ドライソーセージ類の一種)」とダン氏は語る。
「その背景にはもちろんタンパク質ブームがありますし、とてもおいしいのも事実です。ただ、今は健康や栄養に対する意識が非常に高まっている時代なのに、世界保健機関(WHO)の評価では、加工肉が人に対して発がん性がある『グループ1』に分類されている事実があまり知られていないことには、正直驚かされます。この評価は、人間にがんを引き起こすことが分かっている、という意味です。本当に、もっと多くの人が考えるべき問題だと思います」
ダン氏は、平均的なアメリカ人はすでに食事から推奨摂取量のタンパク質を摂っている可能性が高く、追加でタンパク質を補う必要はないと指摘する。ただし、さらにタンパク質を摂りたい場合は、加工食品ではなく、ホールフード(加工していない、または最小限に抑えた加工食品)から摂取するべきだと強調した。
また、ほとんどの食品にタンパク質が含まれているため、肉を食べない人であっても、必要量を満たすのはそれほど難しくないと付け加えた。
「ベジタリアンとして、さまざまな植物性食品を意識的に食べていれば、必要なタンパク質量は十分に摂取できます。全粒穀物もまた、非常に大きなタンパク質源です」
ハフポストUS版の記事を、翻訳・編集しました。


