今、小規模の劇場を熱気で埋める注目の劇作家たち。実力と人気を兼ね備えた4人の作家が手掛けた舞台作品を、2026年3月7日(土)・8日(日)の2日間にわたって、 WOWOWで独占放送・配信されることが決定した。
口コミで人気が広がり、業界内での注目度も高いく、チケットが取りづらい話題の劇団や演劇ユニットから、WOWOWがオススメする4人の劇作家の手掛けた舞台作品を特集放送する。
一つ目は、現代の日本社会が抱える問題をポップに軽やかに浮かび上がらせる作風を特徴とする、山田由梨が主宰の「贅沢貧乏」。二つ目は、展開が予想できない独自の物語性が魅力の、安藤奎が主宰の「劇団アンパサンド」。三つ目は、日常の中にある“変な空気”を精緻でリアルな口語体で再現する、玉田真也が手掛ける「玉田企画」。四つ目は、人間の本能や欲望を絶妙なユーモアで描写する、山内ケンジの脚本・演出による演劇プロデュース・ユニット「城山羊の会」。
今回、最新公演を含めた合計8作品を放送する。劇場を人と熱気でいっぱいにする四つの劇団の魅力をまとめて味わってみよう。
【特集】演劇に出会う!いまを創る4人の劇作家:3/7(土)ラインナップ
・贅沢貧乏「わかろうとはおもっているけど」:2026年3月7日(土)午後1:00
テレビ・舞台で活躍する作家・演出家の山田由梨が主宰する贅沢貧乏。2022年にパリでも上演され「演劇で学ぶフェミニズムのやさしい入門書」と評された劇団の代表作。
テルとこうちゃんはどこにでもいるような普通のカップル。ある時、テルが妊娠したことから空気が変わり始め、彼女の友人やなぜか家にいるメイドたちをも巻き込んでいく。「女性」と「男性」の「わかりあえなさ」を「わかりあおうと」した先にあるものとは——。2019年の初演後、2022年にフェスティバル・ドートンヌ・ア・パリ正式プログラムとして上演され好評を博し、NYでも朗読公演が上演された「贅沢貧乏」のマスターピース。2025年に行なわれた国内ツアーの東京公演を放送する。
・劇団アンパサンド『デンジャラス・ドア』:2026年3月7日(土)午後2:15
オフィスのドアが、誰も触れていないのに勝手に閉まる……。初演で反響を呼んだ衝撃作が装いも新たに帰ってくる、劇団アンパサンドが贈るオフィス・ホラー。
オフィスのドアが、誰も触れていないのに勝手に閉まる。最初はわずかだった違和感が、やがて職場の空気を変えていく。誰もが「何かがおかしい」と感じ始めた時には、すでに取り返しのつかない状況が始まっていた。そのドアは、誰かの意志で閉まっている——。2023年の初演で反響を呼んだ衝撃作が、装いも新たに帰ってくる。アンパサンド・オフィス・ホラー。
・玉田企画『地図にない』:2026年3月7日(土)午後3:45
人間関係の機微にスポットを当て、ぎこちない空気や気まずい沈黙を巧みに描いてきた玉田企画の最新作。故郷の旅館の悲喜こもごもと人間関係を描く。
前作から2年半ぶりとなる「玉田企画」の新作で、旅館のリフォームを巡る会話劇。故郷に戻ってきた女性・西。そこでは海の博覧会が開かれることになっており、西が宿泊している旅館でも改装の計画が持ち上がる。だが、リフォームの構想を巡って対立が起こり……。
・城山羊の会『勝手に唾が出てくる甘さ』:2026年3月7日(土)午後5:55
人間の本能と欲望をユーモアで写し出す、山内ケンジ作・演出の舞台。松本まりか、じろう(シソンヌ)らが鮮やかに⽴ち上げるKAAT×城山羊の会の最新作。
淡々とした会話の中に生々しい感情が見え隠れする独自の世界観を、松本まりか、じろう(シソンヌ)をはじめ、城山羊の会でベテラン&実力派の岡部たかし、岩谷健司ら魅力あふれる出演者が描き出す。かつて日本が欧米文化に憧れた頃のデカダンな雰囲気の中、絶望的なコメディが展開する。
【特集】演劇に出会う!いまを創る4人の劇作家: 3/8(日)ラインナップ
・贅沢貧乏『おわるのをまっている』:2026年3月8日(日)午後1:00
作家・演出家として活躍する山田由梨が、自身の「不調」の 経験をもとに描く切実でコミカルな「うつコメディ」。
派遣社員のマリは会社員のヨウとともに暮らしている。マリは現在、うつ状態にあり休職中。そんな中、ヨウが1カ月ほど海外出張へ行くことが決まる。気分転換にもなるし、うつもよくなるかもしれないからとヨウに誘われ、マリは一緒に行くことに。しかし、滞在先のホテルは少しおかしなホテルだった。隣室には猫を捜し続けている女や、掃除をしてもきれいにならない掃除係、記憶にない昔の友人などが現われる。マリはそれらに煩わされながら、部屋にぽっかりと空いた穴に気付く……。劇団「贅沢貧乏」による最新作。
・劇団アンパサンド「歩かなくても棒に当たる」:2026年3月8日(日)午後2:45
静かな日常に潜むズレが、思わぬ笑いと痛みを呼び込む。劇団アンパサンドの第69回岸田國士戯曲賞受賞作。
あるマンションのゴミ捨て場。ゴミ出しのルールを厳しく取り締まっていた女性の死後、住人たちは再びルーズになり始める。朝8時、収集時間ギリギリにゴミを出しに行くと、ゴミ捨て場は空っぽだった。ゴミ収集車はもう行ってしまったのだろうか——。その問いが引き金となり、平凡な朝が一変する。第69回岸田國士戯曲賞を受賞したアンパサンド・スリラー。
・玉田企画『今が、オールタイムベスト』:2026年3月8日(日)午後4:15
痛々しい思い出として封印している感覚をほじくり出し、それを俯瞰して笑いに変えてきた玉田企画が2020年に上演した再演作。別荘の宿泊者たちの波乱の一夜を描く。
長野にある避暑地、とあるコテージに泊まりに来た松永とその仲間たち。松永が結婚式を挙げるため、彼らは前乗りでやって来ているのだ。松永にとっては再婚で、再婚相手の恵は明日の結婚式を前にしてあることに悩んでいた。ただひとり、松永の息子の裕太だけがある理由でふてくされ、みんなと交わろうとせず、自分の部屋に引っ込んで出てこない……。さまざまな人間模様を切り取った「玉田企画」の代表作。
・城山羊の会『平和によるうしろめたさの為の』:2026年3月8日(日)午後6:20
山内ケンジ作・演出。秋の公園で出会う男女が、不倫と欲望にまつわる会話の中で、平和に生きる自分たちのうしろめたさに向き合う。
偶然に再会した元カノの不倫相手は、自分のいまの彼女の父親だった――これは一体、何角関係なのか……? 複数の男女が秋の公園で、不倫と欲望の会話を繰り広げる。挙げ句、とんでもない状況で卑猥な光景を目撃され、された側もした側も一斉に正気を保てなくなっていく……。