楽しいニュースをまとめてみました。

ハフポストでは、社会問題の解決やSDGs目標達成に本気で取り組む企業を「ミライ投資銘柄」と命名。

「オルカン」「S&P500」の次を探している投資初心者の方に、株式分析のプロたちが独自の切り口で選んだ「ミライ投資銘柄」を紹介していく本連載の第2回目は、なかのアセットマネジメントのシニアアナリスト・穐山美知太郎さんに話を聞きました。

同社の投資理念である“いい事をしている会社”を常日頃からリサーチしている穐山さんに、今大注目しているという「日本の新しい稼ぎ頭となりうる“推し”銘柄」 5選を挙げてもらいました。

穐山美知太郎さん(なかのアセットマネジメント シニアアナリスト)穐山美知太郎さん(なかのアセットマネジメント シニアアナリスト)

穐山美知太郎

なかのアセットマネジメントのシニアアナリスト

大手証券会社、資産運用会社を経て、2025年より現職。なかのアセットマネジメントの公式noteにてコラム連載中。https://note.com/nakanoam

ソニーグループ(証券コード:6758)

株価…3403円
時価総額…20.93兆円
PER…18.0倍(今期予想) 
PBR…2.49倍(前期実績)
ROE…14.5%(前期実績)
配当利回り…0.66%(今期予想) 
1株配当…22.4円(今期予想)
株主優待…有

Trading View提供「ソニーグループ」(6758)株価チャート(6カ月)Trading View提供「ソニーグループ」(6758)株価チャート(6カ月)

「家電のソニー」はもう古い!コンテンツで世界の覇権を狙う

テレビやウォークマン、あるいはカメラ……。「ソニー」という会社に対して、多くの方は日本を代表する「家電メーカー」というイメージが強いかもしれません。

しかし、ソニーは今、ハードウェアを作る製造業から、ゲーム、音楽、映画、アニメといった「コンテンツの力で世界中の人の心を動かす」企業へと、変貌を遂げています。2025年の夏場に大ヒットした映画「鬼滅の刃」「国宝」には、どちらもソニーグループが大きく関わっています。

映画作品のような一つ一つのコンテンツもさることながら、特に今、私が注目しているのは、2021年に買収した米国の海外向けアニメ配信サービス「Crunchyroll」。世界中のクリエイターとファンを直接つなぐ、日本のアニメ文化へ貢献しています。

Crunchyrollのビジネスの仕組みには、ちょっとした工夫がされています。彼らが大切にしているのは、「クリエイターへの正当な還元」です。作品が再生されればされるほど、その収益が制作会社や権利元に分配される「レベニューシェア」という仕組みを導入。さらに素晴らしいのが、「データの還元」です。

Crunchyrollでは、「あなたの作品が、どこで、どのような人に、どれぐらい見られているか」というデータを作り手側に還元。これは、世界中のファンからの「ラブレター」を作り手に届けるようなものです。データを受け取ったクリエイターは自信とモチベ―ションを高め、次の名作が生まれる好循環(エコシステム)が作られていきます。

自分たちの利益だけでなく、業界全体を育て、クリエイターと「共存共栄」しようとする姿勢。ソニーへの投資は、日本が誇るアニメ文化を守り、次世代のクリエイターを支える「応援活動」そのものといえるのではないでしょうか。

サンリオ(証券コード:8136)

株価…5581円
時価総額…1.43兆円
PER…25.8倍(今期予想) 
PBR…9.83倍(前期実績)
ROE…48.6%(前期実績)
配当利回り…1.18%(今期予想) 
1株配当…66円(今期予想)
株主優待…有

Trading View提供「サンリオ」(8136)株価チャート(6カ月)Trading View提供「サンリオ」(8136)株価チャート(6カ月)

 「奇跡の復活」から「みんななかよく」のビジネスへ

ショッピングモールにある、ファンシーなグッズが並ぶ可愛いお店。そして、ハローキティ。 サンリオは、そんな平和の象徴のような会社ですが、実はつい数年前の2020年前後、赤字に陥っていたことをご存じでしょうか。

当時のサンリオはグッズの作りすぎや店舗運営コストの増加等がたたり、赤字に転落してしまっていました。その反省をバネに、創業家出身の若い新社長への世代交代と経営陣の刷新を行い、劇的な変貌を遂げます。

彼らが断行したのは、「グッズを売る会社」からキャラクターという「知的財産(IP)」を世界中に送り出すビジネスモデルの転換です。

サンリオのキャラクターたちは、今やサンリオのお店の中だけにいるのではありません。ハイブランドの洋服、人気ゲームの中、あるいは企業の広告……。

サンリオという枠、グッズという枠を超え、他社のブランドやIPとも手を取り合うことで、無限に活躍の場を広げています。「キティちゃん頼み」だったのも今は昔。シナモロールやクロミなど、多様なキャラクターが活躍しています。

先ほどご紹介したソニーがCrunchyrollや家庭用ゲーム機「PlayStation」といった「ハコ(場所)」を用意して世界を熱狂させるプラットフォーマーだとしたら、サンリオは「繋がり」のプラットフォーマーといえるでしょう。

サンリオの企業理念「みんななかよく」が、そのままビジネスの強みになっており、誰とでも仲良く手を組むキャラクターの親しみやすさが、企業の垣根を超えたコラボレーションを生み、世界中にファンを増やしています。

また、サンリオは今、売上などの数字だけでなく、「サンリオ時間」というユニークなKPI(経営指標)を掲げています。これは、「サンリオのキャラに触れて、笑顔になったり癒されたりした時間」のこと。

お金儲けのためだけでなく、世界中の人が悲しみから解放され、笑顔になる時間を増やすこと。それが結果として、企業の利益にも繋がっているのです。

どん底の赤字から這い上がり、世界中に「笑顔の時間」を輸出し始めた新しいサンリオ。2025年の秋口に株価が急落しましたが、その後公表された業績は依然好調であり、日本のIP株は今後もグローバルな成長が期待できるテーマとして注目されています。

「推し」のキャラクターを愛でるように、この会社の未来を応援してみるのも、素敵な投資の形ではないでしょうか。

ウェザーニューズ(証券コード:4825)

株価…2088円
時価総額…989億円
PER…26.5倍(今期予想) 
PBR…4.10倍(前期実績)
ROE…15.1%(前期実績)
配当利回り…2.16%(今期予想) 
1株配当…45円(今期予想)
株主優待…有

Trading View提供「ウェザーニュース」(4825)株価チャート(6カ月)Trading View提供「ウェザーニュース」(4825)株価チャート(6カ月)

千葉・幕張から世界へ挑む世界最大の気象情報会社

「ウェザーニューズ」と聞いて、スマホのお天気アプリを思い浮かべる方は多いと思います。ですが、この会社が実は「世界最大の民間気象情報会社」であり、千葉県の幕張から世界中の空と海を見守っている企業だということは、あまり知られていないかもしれません。

近年、台風やゲリラ豪雨など、異常気象が私たちの生活を脅かしています。ウェザーニューズのお客様は個人だけではありません。船舶、飛行機、あるいは小売店や鉄道会社、イベント関連会社等、世界中の企業が彼らの予測データを頼りに、安全なルートを選び、仕入れの判断を行い、イベントの運営に役立ており、まさに「防災」と「経済」を両立させる、日本の守護神のような存在です。

私がこの企業を「推したい」最大の理由は、そのユニークな仕組みにあります。 ウェザーニューズは、第三者機関(株式会社東京商工リサーチ)が行った天気予報の精度に関する調査において、日本国内の主要な天気予報5サービスの中で、2022~24年の3年間において予報精度No.1に認定されています。

その驚異的な的中率は、アプリを使っている全国のユーザーから送られてくる「空の写真」や「体感(暑い・寒い)」の報告データが一役買っています。

「うちの家の前、雨が降ってきたよ!」という皆さんの小さな報告が集まることで巨大なデータとなり、数分後のゲリラ豪雨予測の精度を劇的に高めます。ユーザーである皆さんは単なるお客様ではなく、一緒に防災に取り組む「サポーター(仲間)」なのです。予報を作っているのは「あなた」かもしれません。 

また、YouTubeで24時間生放送されている「ウェザーニュースLiVE」も画期的です。 ここでは、キャスターと視聴者がチャットで会話しながら、リアルタイムで天気を追いかけます。

時には真剣に台風・地震情報を伝え、時には和やかに季節の話をする。 一方的に情報を流すテレビとは違い、「みんなで空を見上げ、みんなで身を守る」というコミュニティがそこにはあります。

異常気象が増えるこれからの時代、私たち一人一人がスマホを持って空を見上げることがそのまま社会貢献になる。そんな「参加型」の防災企業を、あなたの投資先として加えてみるのはいかがでしょうか。

野村総合研究所(NRI)(証券コード:4307)

株価…4342円
時価総額…2.5兆円
PER…23.9倍(今期予想) 
PBR…5.0倍(前期実績)
ROE…22.5%(前期実績)
配当利回り…1.7%(今期予想) 
1株配当…74円(今期予想)
株主優待…無

Trading View提供「野村総合研究所」(4307)株価チャート(6カ月)Trading View提供「野村総合研究所」(4307)株価チャート(6カ月)

女性リーダー率いる日本のデジタル“黒子”

「野村総合研究所(NRI)」という社名を聞くと、なんだか難しそうで、自分とは関係のない会社だと思われるかもしれません。 ですが、実は多くの方が毎日この会社のお世話になっています。

例えば、駅やコンビニにある銀行のATM。深夜でも早朝でも、いつでも安心してお金が下ろせます。あるいは、仕事帰りにふらっと寄るコンビニ。いつ行っても、おにぎりやスイーツがちゃんと棚に並んでいます。

実は、あのATMが止まらずに動いているのも、AIが「明日はお弁当がいくつ売れる」と予測して品切れを防いでいるのも、すべてNRIが裏側でシステムを開発し動かしているからなのです。決して表には出てきませんが、日本の「便利」の心臓部を握っている会社と言っても過言ではありません。

NRIが目指しているのは、単なる事務作業の自動化ではありません。 先ほどのコンビニの例で言えば、正確な購買予測をすることで、売れ残りによる食品廃棄(フードロス)を劇的に減らすことができます。

また、「人が足りなくてお店が開けられない」「配送が遅れる」などといった困った事態を防ぐために、NRIは企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させています。

人間がやらなくていい単純作業はロボットやシステムに任せ、人間はもっとクリエイティブな仕事や、人とのふれあいに時間を使えるようにする。そんな「人間中心のデジタル社会」を作ることが、彼らの次なる大きな野望です。

また、この「お堅い」イメージの会社に新しい風が吹いています。2024年に創業以来初となる女性の社長が誕生したのです。男性中心と言われるIT業界で、トップに上り詰めた柳澤花芽社長の存在は、働く女性たちにとって大きな勇気となることでしょう。

私たちの便利な生活を支え、かつ女性リーダーと共に変わりゆく老舗企業。長期的な視点で応援するにはぴったりの会社ではないでしょうか。

【株価データについて】

PER…株価収益率(株価÷1株当たりの純利益)。この数値が低いほど、現在の株価が本来の企業価値よりも割安とされる
PBR…株価純資産倍率(株価÷1株当たりの純資産)。1倍を割ると、現在の株価が本来の企業価値よりも割安とされる
ROE…自己資本利益率(当期純利益÷自己資本×100)。高いほど収益性、稼ぐ力が大きいとされる。
配当利回り…現在の株価に対して年間にどれだけの割合の配当が得られるかを示す(年間配当額÷株価×100)
株価データは2026年3月10日現在。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を勧誘・推奨するものではありません。
投資に関する最終判断は、ご自身の責任において行ってください。投資には元本割れを含む価格変動リスクがあります。

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