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トランプ大統領(2026年3月16日)トランプ大統領(2026年3月16日)

アメリカのトランプ大統領が、各国がホルムズ海峡への艦船派遣要請に応じないことへの苛立ちを示している。

アメリカとイスラエルが2月28日に軍事作戦に踏み切った後、イランはホルムズ海峡を封鎖し、航行しようとする石油タンカーを攻撃している。

トランプ氏はホルムズ海峡の安全な通行を確保するために、艦船を派遣するよう同盟国に呼びかけているが、各国は慎重な姿勢を見せている。

トランプ氏は3月16日、ホワイトハウスでの記者との質疑でアジア各国にも触れて「日本は95%、中国は91%、韓国もかなりの割合の石油、つまりはエネルギーをホルムズ海峡の石油に頼っている」と発言。

「彼らは我々に感謝するだけではなく助けるべきだ。驚きなのは、彼らが喜んでそうしないことだ」と不満をもらした。

【動画】日本などアジア各国が支援要請に応じないことへの不満をもらすトランプ大統領

NATO同盟国も、トランプ氏の支援要請に冷ややかな反応を示している。

ドイツのピストリウス国防相は16日、「強力なアメリカ海軍でもできないのに、トランプ氏は少数のヨーロッパのフリゲート艦に何を期待しているのだろうか。これは我々の戦争ではないし、我々が始めたものでもない」と述べた。

イギリスのスターマー首相も、ホルムズ海峡を再開する計画への支持を示しながらも、「イラン戦争に巻き込まれることはない」と語った。

オーストラリアのキング運輸・インフラ相も、「私たちは、中東情勢が招いた経済危機を乗り越える準備は十分にできているが、艦船を派遣する予定はない」と公共放送ABCに発言した。

皮肉なことに、最も反対色の弱い反応を見せたのは、グリーンランドの領有権を巡り、トランプ氏から脅しを受けていたデンマークだ。

同国のラスムセン外相は、ホルムズ海峡への対応を協議する欧州委員会の会合に向かう途中で「私たちは自分たちが望む世界ではなく、現実の世界に向き合う必要がある」と記者団に語った。

NATOを侮辱してきたトランプ氏

トランプ氏は、脅しや侮辱をしてきた相手からは、自分が窮地に陥った時に助けを得るのが難しいということを学びつつあるのかもしれない。

トランプは第1次政権で大統領に当選する前から、NATO加盟国を「ただ乗り」と侮辱し、NATOとは他の加盟国がアメリカに「会費」を支払って守ってもらうような仕組みだと主張してきた。しかしそれは誤りだ。

第1次トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障)を務めた ジョン・ボルトン氏は「トランプ氏は同盟がどう機能するのかを理解していない。彼はただ、自分がほしいものをほしいときに手に入れたい。それだけだ」と語った。

ボルトン氏は、トランプ氏が2020年の選挙で再選していればNATOから脱退する計画だったことを明らかにしている。

また、トランプ氏は2025年に第2次政権がスタートすると、NATO加盟国のカナダをアメリカの「51番目の州になるべきだ」と主張。

別のNATO加盟国であるデンマークには、グリーンランドの領有権を奪い取るための軍事力行使の可能性を否定しなかった。

そして今回、トランプ氏は同盟国に事前に相談せずに対イラン戦争を開始し、自らが招いた世界的エネルギー危機のために、各国が艦船や兵士を派遣しようとしないことに失望を示している。

トランプ氏は16日、「私はいつも言ってきた。いざというとき、NATOは私たちを守ってくれない」という誤った主張を再び口にした。

NATO第5条は、同盟の集団防衛について「1国への攻撃はすべての加盟国への攻撃とみなす」と定めている。この条項が発動されたのはこれまでに1度だけ。2001年9月11日の米国同時多発テロの時だ。

トランプ氏は、第5条を理由に、アメリカが自らがしかけた戦争に加盟国が参加しなければならないかのような発言をしているが、実際にはそのような義務はない。

米国防総省とNATOでの勤務経験務があり、現在は中道左派シンクタンク「新アメリカ安全保障センター(The Center for a New American Security)」に所属するジム・タウンゼント氏は「彼は混乱している。NATOを理解したことが一度もない」と語った。

トランプ氏は、矛盾した発言も繰り返している。同盟国にホルムズ海峡の安全確保のための艦船派遣を求めた一方で、「我々は世界で最も強い国だ。彼らは必要ない」とも主張した。

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆・編集しました。

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