めいちゃんが、ホールツアー『Meychan Live Tour 2026 『Number 0』』の追加公演・有明アリーナ2daysを開催した。本記事では、2日目・4月12日公演のオフィシャルレポートをお届けする。
2026年1月13日、めいちゃん30歳のバースデーから始まったツアーの千秋楽、『Meychan Live Tour 2026 『Number 0』Tour Final Special』有明アリーナ公演2日目・4月12日。1日目に続き初夏の気温になったこの日のチケットは当然のごとく、早々にソールドアウト。ツアー最終日を見届けようと、全国各地から多くのめいふぁみ(ファンネーム)が駆けつけた。
定刻が過ぎて客電が下がると、客席にめいちゃんのイメージカラー・オレンジ色のペンライトが美しく輝く。SEとスクリーンに10からのカウントダウンの映像が流れ、カラフルな鋭い照明のビームがステージを貫く。その光景はオレンジと相まって息を飲むほどに美しい。バンドメンバー、そしてステージ下からめいちゃんが現れると、観客は歓声で迎え入れる。ジャケット姿のめいちゃんが両手を挙げて手拍子をして始まったオープニングナンバーは「パンダヒーロー」。モニターでは映像が流れて曲の世界観を盛り上げ、バンドメンバーも積極的にステージ前方に出てきて観客を盛り上げる。
「有明、声出せ!」のめいちゃんの呼びかけに、観客の歌声も大きくなる。「ありがとう!」の絶叫と共に「ジャンプ! ジャンプ!」のかけ声と共に「バレリーコ」になだれ込み、映像には興奮した客席の模様が映し出される。2曲ですっかり会場はあたたまり、ステージには紫の照明が輝いて、魅惑的なナンバー「右肩の蝶」へ。めいちゃんが拳を突き上げてアップテンポ3曲が終了した後は、「ありがとう! 会いにきました、めいちゃんです!」と絶叫。「全部、今日この場所で出し切ります! 楽しい夜にしましょう」と気合いも十分だ。
続くミディアムテンポのムーディーなナンバー「ピカレスクロマンサー」では観客のペンライトが心地よく揺れ、間髪入れずに「感じろ、俺の殺気」と「SAKKI」へ。クラップを交えてエモーショナルに歌い上げたあとは、ときどき天を見上げてアンニュイな表情で歌う「偽物」、ギターの音が響きベースにスポットライトがあたり、活動再開後配信された記念すべきナンバー「また来襲」を披露し、MCタイム。
今回のツアー参加がこの日が初めての人、2回以上、5回以上、10回以上、と観客に聞いていく観客調査を実施。ツアー全通の人もいて、思わず観客からもざわめきと拍手が起こる。感謝を述べながらも「俺も全通だけどね」とユーモアも忘れない。
落ち着いたところで「いけるか?」と観客に問いかけ、「カッコいい曲を持ってきました」と前日同会場での「Cover Live Special」でも披露された「ヤミタイガール」へ。シンガーソングライターSARMがめいちゃんをイメージして作ったというムーディな「あなたと最後」、上からステージを覆うような横長のモニターが降りてきて「フォニイ」へ。画面は透明になっていて、美しい光やアーティスティックな映像、歌詞などが映し出される後ろで歌うめいちゃんがしっかりと見える。夜空に光る星屑のようなロマンティックな映像の中での「プラネテス」とカバーナンバーが続き、滴る水の映像とのコラボレーションが美しい、めいちゃんが女性目線で書いた曲「水滴」へ。
洗練されたナンバーたちのパートが終わると、バンドメンバーの出番。ゴージャスなインストゥルメンタルナンバーが披露され、それに合わせて観客もペンライトを振って盛り上げる。それぞれのミュージシャンの確かな演奏力、ロックバンドのようなグルーヴは魅力のひとつだ。
しばし静寂の時間が流れ、着替えためいちゃんがステージ中央に用意されたピアノ前に座り、美しい旋律を奏で始める。スポットライトがめいちゃんのみにあたり、「帰り道」を披露したあとは、1月の日本武道館公演後に発表されたバラード「ナズナ」へ。「次の曲は僕がちょうど大学を中退するかしないかのタイミングで未来に悩んで書いた曲。こんな未来があるならば書いてなかったかもしれないけど、当時の自分を忘れたくなくて今でも大切に歌っています」と『世迷言』へ。心に沁みる弾き語りから始まり、途中バンドメンバーも加わってアップテンポになるエモーショナルなナンバーを観客が見守る。
めいちゃんにとって大切な3曲が終わると「しんみりしちゃいましたね」と笑い、「盛り上がっていきましょう!」と観客のテンションをあげるべくアンケートタイム。小学生から社会人の職業から、マニアックなカップル調査までが終わり、「楽しい、でもここから後半戦らしいんです」とい言うと、まだまだこの空間を楽しみたい観客からは当然「イヤだ!」の声。
そして「練習してきた曲があります」と再びピアノの前に座り「生きていたらいろいろあるけど、音楽を通してみなさんに幸せな毎日が訪れますように」と軽快なナンバー「ヒーローインタビュー」へと続き、ステージを左右に動き回りながらときどきマイクを観客に傾ける。続いてカウントから「ナンセンス文学」へ。歌詞の“ラッタッタ”に合わせて変わる照明、もちろん観客も大合唱だ。「まだまだいくぜ」と「ジャンプ!」「ジャンプ!」と観客を盛り上げながらメロディアスなロックナンバー「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」に移り、盛り上がりは最高潮に達していく。
「次の曲がラスト、最後にひとつになって終わりましょう!」と日本武道館公演では大ラスを飾った「音色」へ。「フッフー」のかけ声が会場に響き渡り、めいちゃんが左右に手を大きく振ると、観客のオレンジのペンライトも左右に揺れる。美しく光る会場の上からは紙吹雪がゆっくりと舞い降り、本編ラストを盛り上げる。「ありがとう!」両手を大きく広げてファンの歓声を包み込み、手を振ってめいちゃんがステージを後にする。
「アンコール」の声が響く中、ツアーTシャツ姿のめいちゃんとメンバーが現れる。「ひとつになろうぜ!」再び呼びかけ、それぞれがステージ狭しと動きまわり「レッツゴー・DA・ミライ」、その勢いのままTVアニメのエンディング主題歌にもなった「スクワッド!」へ。「改めてアンコール、ありがとう! 最高のこの景色を写真に収めさせてください」とツアータイトルの「0(ゼロ)」のかけ声で記念写真撮影。
何が幸せなのか考えてきたここ数年、活動休止を経て、ナンバリングされていない自分の今の状態は「0(ゼロ)なのでは?」と考えたとMC。「今まではみんなを幸せしなきゃ、と思ってきたけど、“みんなと俺”を幸せにしなくちゃいけない。誰よりも俺が幸せでいるので、それを見て幸せになってもらえれば。これからも長く続けていきたいので、これからもよろしくな」と語るめいちゃんは、何かが吹っ切れたような清々しい表情だった。
そして「帰りたくないの?」「もう1回?」「また聴きたいか?」の観客とのコミュニケーションの後、まさかのライブの冒頭の「パンダヒーロー」「バレリーコ」を再演。これぞ本当のアンコール。そしてラストにはオレンジ色の銀テープが舞い、観客も大興奮。「オレンジ色に染まった会場が幸せなオーラに包まれた中、「ラストはやっぱりこの曲でしょう!」とめいちゃんが言うと、観客は合点承知ムード。
客電が付き、オレンジ色の銀テープ放たれての大ラスは「小悪魔だってかまわない!」。観客もまだまだあり余っている若いパワーを最後の1曲にぶつける。「人生で一番楽しかった!」とめいちゃんが叫び、バンドメンバーと手を繋ぎ深々と頭を下げる。終了後、生声で「ありがとうございました!」とあいさつ、バンドメンバー一人ひとりの名前を呼んでステージから送り出した後は、前日と同様、会場をパートに分けそれぞれの場所に心ゆくまで手を振る。
観客からの「めいちゃん!」のコールに「何?」と答えるめいちゃん、その会場のあちこちから聞こえる答えは「大好き!」。「めちゃくちゃ楽しいツアーでした」改めてそう伝えると、天井から降ってくるような拍手と歓声が降り注ぐ。「また遊ぼうな」名残惜しそうにステージを去り、日本武道館から始まったツアーのオフショット映像が流れ、約4か月に及ぶツアーが終了した。
めいふぁみの願いは「楽しんでいるめいちゃんを見ること」だ。めいちゃんが最大限に楽しめるであろう、GeroとのYouTuberユニット『肉チョモランマ ワンマンライブ 2026 大決戦』がKアリーナ横浜で7月4日、5日の2デイズ、自身初のドーム公演となるベルーナドームワンマンライブ『MEGA WATT』が12月5日、6日と開催が決まっている。
15歳で活動を始めて15年。想像していなかったような世界にたどり着いためいちゃんの、未来には何が待っているのか? 新たな15年の景色を見るために、めいちゃんとめいふぁみが共に積み重ねていく日々は、始まったばかりだ。
文=山西裕美
撮影=岡田裕介、松崎浩之、江隈麗志(Your Agent TOKYO)、清水ケンシロウ