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キリンビールは第3のビール「本麒麟」を今年下半期にビールとしてリニューアル発売するキリンビールは第3のビール「本麒麟」を今年下半期にビールとしてリニューアル発売する

2026年10月、日本のビール市場は大きな転換点を迎える。

【画像】酒税一本化で第3から「ビール」へ。昇格ラッシュでビール市場が熱い!

これまで麦芽比率や原料の違いによって「ビール・発泡酒・第3のビール」の3段階に分かれていた税率が、ついに一本化されるためだ。この変更は、2017年から段階的に進められてきた酒税改正の「総仕上げ」となる。こととなる。

低価格を武器にしてきた「第3のビール」が増税でその優位性を失う中、メーカー各社は看板ブランドを相次いで「ビール」へ昇格。既存のカテゴリーの枠を超え、味と品質で勝負する戦略へと舵を切り始めている。

2026年10月「税率一本化」で価格差が消失

今回の改正により、1缶(330ml)あたりの税額は54.25円に一本化される。これにより、ビールの税額が約9.1円下がる一方、第3のビールは約7.26円の大幅増税となり、両者の店頭価格の差はほぼなくなる。

家計負担を抑えるために100円台前半の第3のビールを選択してきた消費者にとって、この価格差の縮小による影響は大きい。ビール大手各社はこの転換期を機に、人気ブランドを「ビール」へと格上げする方針を打ち出し、顧客の囲い込みを急いでいる。

人気銘柄が「ビール」に昇格。大手4社の動向は?

「クリアアサヒ」もビール昇格検討「クリアアサヒ」もビール昇格検討

第3のビール市場を支えてきた看板銘柄が、続々と「ビール」への移行を表明している。

サントリーの「金麦」は2026年10月以降、麦芽比率を引き上げることで「ビール」として再出発する。家庭料理に合う中味の設計は維持しつつ、品質のさらなる向上を図る。キリンビールの「本麒麟」も2026年下期にビール化を予定しており、製造工程の工夫で「一番搾り」等より安価な「手に取りやすいビール」としての立ち位置を狙う。

サッポロビールも「GOLD STAR」や「麦とホップ」をビールに切り替える方針だ。長年培ってきた製法を活かしつつ、ビールとしての飲み応えをさらに進化させる。アサヒビールは、圧倒的なシェアを誇る「スーパードライ」への集中投資を継続。他社が主力ブランドをビールへ移行させる中、アサヒは「クリアアサヒ」などの既存ブランドにおいても、酒税改正に合わせたビール昇格を検討している。

カインズが「138円ビール」のPB商品を発表

カインズがビール発売カインズがビール発売

飲料大手がブランド刷新へと動く中、小売業から対抗馬が現れた。ホームセンター最大手のカインズは4月21日、同社初となるPBビール「黄金(こがね)ラガービール」を発表した。

1缶(330ml)138円という価格設定は、大手メーカーの主力ブランド(平均190円前後)の約4分の3に抑えた。同社は世界最大規模のビールメーカーのベトナム工場へ生産を委託し、自社の物流網を駆使することで徹底したコスト削減を実現した。イオン(173円)やドン・キホーテ(164円)といった他社のPBビールと比較しても138円という価格は際立っている。

「税金の安さ」から「価値」へ。ビール市場の活性化に期待

今後は、大手メーカーによる高付加価値なビール戦略と、カインズのように自社物流で低価格を維持するPB戦略の二極化が進むだろう。

消費者は「税金が安いから第3のビールを選択する」のではなく、「品質と価格の納得感」という基準で商品を選べるようになる。こうした価値競争が市場を刺激し、ビール市場全体の活性化につながるかどうかが今後の焦点となる。

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