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4月に入り、有毒植物「イヌサフラン」を食用の「ギョウジャニンニク」と間違えて食べ、死亡する事故が相次いでいる。

札幌市では8日、70代の女性がイヌサフランを誤食し、その後に死亡。岩手県でも21日、50〜80代の女性2人が誤って食べ、そのうち1人が死亡した。

このイヌサフランはどれほどギョウジャニンニクと似ているのか。

札幌市が公開している比較写真を見ると、素人ではほとんど見分けがつかないほど似ていることがわかる。

厚生労働省もSNSやウェブサイトで注意を呼びかけている。

【画像】見分けられる?イヌサフランとギョウジャニンニクの比較写真がこれだ

全体に猛毒を含むイヌサフラン

札幌市では4月8日、自宅の庭に観賞用として植えていたイヌサフランを食べた70代女性が、食中毒で死亡した

春を代表する山菜「ギョウジャニンニク」と間違えて食べたとみられる。

また、岩手県でも21日、50〜80代の女性2人がイヌサフランを食べ、そのうち1人が死亡した

2人は知人からギョウジャニンニクとして渡されたものを受け取り、自宅で卵とじにして食べたという。

厚生労働省によると、イヌサフランは多年生の球根植物。

日本には明治時代に渡来し、庭や歩道の植え込みなどでも育てられている身近な観賞用植物だ。

一方、葉や球根など全体に猛毒のコルヒチンを含んでいる。

誤食した場合は、嘔吐や下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難などを引き起こし、重症の場合は死に至る。

実際、北海道内の事例では、誤食によって体調不良となった人の約2人に1人が死亡している。

間違えやすい植物としては、葉は「ギョウジャニンニク」や「ギボウシ」、球根は「ジャガイモ」や「タマネギ」が挙げられている。

厚生労働省も注意を呼びかけている厚生労働省も注意を呼びかけている

素人ではほとんど見分けがつかない

札幌市や岩手県で実際に起きた死亡事故は、いずれもイヌサフランをギョウジャニンニクと間違えて食べたことが原因だった。

では、どれほど似ているのだろうか。

札幌市がウェブサイトで公開している写真を見比べると、イヌサフランとギョウジャニンニクは、素人にはほとんど見分けがつかないほど似ている。

特に、イヌサフランとギョウジャニンニクが同じ鉢植えの中で混栽している場合、判別は極めて難しい。

同市が呼びかける違いとしては、葉の光沢はイヌサフランが「あり」、ギョウジャニンニクが「なし」。

茎の色はイヌサフランが「緑」、ギョウジャニンニクは「赤紫色」とされているが、イヌサフランの中にも赤みがかったものもあるという。

根の特徴も異なり、イヌサフランは「球根」、ギョウジャニンニクは「ひげ根」となっている。

最も判別が確実とされているのが、「におい」の違いだ。

イヌサフランにはニンニクのような香りはないが、ちぎったギョウジャニンニクにはニンニク臭があるという。

一方、食べられるかどうかの判断がつかない野草については、「採らない」「食べない」「人にあげない」が基本。

札幌市は、イヌサフランとギョウジャニンニクを同じ場所に植えないようにしたり、子どもや高齢者が誤って食べないように注意を払ったりするよう呼びかけている。

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