楽しいニュースをまとめてみました。

とことんポップにエキセントリックに、ノンストップで爆走する才能が、新しい音楽シーンの起爆剤になる。Mega Shinnosukeが新たに仕掛ける自主企画、ツーマンで挑む対バンイベント『MEGAGIG vol.1』が、5月22日、東京。恵比寿RIQUIDROOMで開催される。栄えある対バン第一号は、以前から親交の厚い先輩バンド、OKAMOTO’Sだ。
SPICEでは『MEGAGIG vol.1』を盛り上げるべく、ホストとゲストの対談を企画。OKAMOTO’Sのボーカル、オカモトショウを招き、出会いの話から健康論、イベントの詳細からロックの未来、オシャレ美学に至るまで、言葉は縦横無尽に飛び回る。思いつくまま気の向くまま、言葉のジャムセッションを楽しもう。

――記念すべき『MEGAGIG vol.1』。対バン第一号は、OKAMOTO’Sに決まりました。

オカモトショウ:嬉しい。呼んでもらえて光栄です。

――そもそもやろうと思ったきっかけと、OKAMOTO’Sを一番手にした理由を、Megaくんからどうぞ。

Mega Shinnosuke:自分はインターネットを通じて、知ってもらえる機会が多かったんですけど、ロックファンにも自分の音楽が届いていくといいな、という気持ちがあるのと、元々ロックバンドが好きなので、自分が好きなアーティストとの交流を、『MEGAGIG』を通してやっていけば、そのお客さんたちとの交流もできるし、自分が好きな音楽と、自分が好きなシーンが噛み合っていける未来を想像して、始めてみようかな、と思ったのがきっかけです。

――なるほど。

Mega Shinnosuke:そしてOKAMOTO’Sは、一番仲がいいのがドラムのレイジくんで、すごいお世話になってるんですけど。

オカモトショウ:だから、今日の対談も、「レイジじゃないんだ。俺なんだ」と思った(笑)。

Mega Shinnosuke:レイジくんだと、ベタすぎるから(笑)。3日前にも、ラランドの公演に一緒に行ったばかりだし、一緒にいることが多すぎて。ショウさんとは、ボーカル同士の話も色々したいなと思ったので。自分が17歳ぐらいの時に、音楽を始めようかな、と思っていた頃に、好きだったバンドの周囲にOKAMOTO'Sもいて、よく聴いていて。さっき、僕のことをインターネット由来で知ってくれてる人が多い、と話したんですけど、実は現場のカルチャーというか、生身でやってる人の音楽が好きだから、そういうところも起源としてはすごくあります。

オカモトショウ:メガシンってやっぱり、インターネットって感じなんだね。

Mega Shinnosuke:17歳の時に作った「桃源郷タクシー」という曲が、YouTubeで流行ったり、TikTokで流れたり、そこから始まったので、そういうイメージがあるんだと思います。

オカモトショウ:レイジは、どこで知り合ったの?

Mega Shinnosuke:Yohji Igarashiという、トラックメイカーで、レイジくんとめっちゃ仲いい人がいるんですけど、たまたま下北沢のフリーマーケットで会って、仲良くなって、「レイジさんに会いたいっす」とか言ってたら、本人に伝えてくれたみたいで。ある日、井の頭線の渋谷駅で、いきなり「わー!」っておどかされて、誰かと思ったらレイジくんだった(笑)。「驚いた? あははは!」とか笑ってて、最悪だと思いました(笑)。それが出会いですね。

オカモトショウ:ハマくんも同じ頃? 曲、一緒にやってたよね。

Mega Shinnosuke:ハマさんは、曲も一緒にやってもらったし、あとはラジオとか、HYSTERIC GLAMOURのパーティーでも会いました。あんまり連絡取って会う感じじゃないですけど、好きなものが近いシーンにいるので、ばったり会うことが多いです。

オカモトショウ:俺はメガシンと、ゆっくり話すのは今日が初めて。

Mega Shinnosuke × オカモトショウ(OKAMOTO'S)

Mega Shinnosuke × オカモトショウ(OKAMOTO'S)

――「ボーカル同士の話も色々したいな」ということなので。何か聞きたいことはありますか。

Mega Shinnosuke:えっと、OKAMOTO’Sにはそういうイメージはないんですけど、いわゆるバンドマン的な、ライブハウスで悪ふざけして怒られるとか、そういうのはあったんですか。

オカモトショウ:え?(笑) いやー、どうなんだろう。

Mega Shinnosuke::飲みすぎて、誰かが全裸になっちゃうとか。

オカモトショウ:ああ、そういう系ね。ないです(笑)。

Mega Shinnosuke:良かったです。『MEGAGIG vol.1』は、安全なパーティーになりそうです(笑)。ないだろうな、と思ったんですよ。レイジくんとか、会うまでは、そういうことをやる人のイメージだったんですけど、すごい常識的だから。真面目な人だから、逆に、尖ったアートを発信できるのかな?というバランスが、ある気がしていて。

オカモトショウ:メガシンは、やらかしはないの?

Mega Shinnosuke:それで言うと、酔っ払いすぎて、僕の憧れのラッパーにブチギレられて、号泣したことがあります。

オカモトショウ:誰?

Mega Shinnosuke:ここでは言えないです(笑)。でも大号泣したから「もうわかった」って。それぐらいですかね。酔っぱらって、物とかもなくさないし。一回、タクシーに眼鏡忘れたけど、出てきたり。

オカモトショウ:小さっ。

Mega Shinnosuke:小さいんですよ。

オカモトショウ:『MEGAGIG vol.1』、結構小さいかもしれない(笑)。こういう話だけを乗せ続けると、すごいおとなしい人たちが、おとなしくやってるイベントになりそうだよね。

Mega Shinnosuke

Mega Shinnosuke

――たぶん見る人には、メガシンとOKAMOTO’Sって、違うシーンに見えてると思うんですよね。それこそバンド系かインターネット系か、的な。

オカモトショウ:でも、おとなしいっていうところは、近いかも。

Mega Shinnosuke:真面目な人たちです。健康には、何に気を使ってますか。

オカモトショウ:え?(笑) 特に何にも、気を使ってないけどね。健康に気を使うって、どういう感じ?

Mega Shinnosuke:僕、シャクティってやつ、やっていて。

オカモトショウ:針の上に寝るやつね。あれ、痛いでしょ。良くなるの?

Mega Shinnosuke:健康はわからないですけど、睡眠の質は上がったかなって、若干感じてます。僕、色々やりすぎて、どれが効果出てるかわかんなくて。

オカモトショウ:なんで健康になろうとしたの。

Mega Shinnosuke:めっちゃ酒を飲むので、それと健康を戦わせて、中立でいたいという感じですね。

オカモトショウ:酒を飲むために、健康でいたいんだ。

Mega Shinnosuke:そうです。あと、ノウハウを獲得したいんですよね。あとになって、「若いうちにやっておけば良かった」と思いたくなくて、今のうちに、奇跡的にインターネットから得れた収益を、自分のために積み立てていきたいというのがあって。今、英会話に週2回行って、パーソナルジムに週1回行って、ボイトレにも行って、で、週5回飲んでます。

オカモトショウ:ずっと動いていたいタイプなんだね。

Mega Shinnosuke:そうです。けど、やっぱり作曲家というところが、めっちゃ足を引っ張っていて。僕は、精神性と、仕事になる才能が、噛み合ってないんですよね。精神性はレイジくんに近くて、めっちゃ動きたいタイプで、できるだけ予定を詰め込めば詰め込むほど気持ちいいんですけど、そうなると、自分が仕事で一番重きを置いている、作曲というものをやる余地がなくなっちゃう。

オカモトショウ:なるほどね。

Mega Shinnosuke:僕の場合、どっちかしかなくて。めっちゃ頑張って、自分の才能をフル活用して、はたから見ても成功している幸せな人生を手に入れるか、それか、ただのプータローになるか。選択肢が二つしかないんですよ。

オカモトショウ(OKAMOTO'S)

オカモトショウ(OKAMOTO'S)

――極端すぎる(笑)。

オカモトショウ:今は、どっちの道を進もうとしてるの。

Mega Shinnosuke:前者の、頑張ってやっていこうという道です。残念ながら(笑)。でもそれだと、年を取ったら、後者にもなれるかな?という気もするんですよね。そっち側に、マインドがフィットしてくる可能性もあるので、冷静に考えて、一旦はこっちかな、という気持ちで生きてます。

オカモトショウ:一つ聞いていい? メガシンは、なぜ音楽をやってるんですか。

Mega Shinnosuke:めっちゃ好きだから。一番おもろいっすね。

オカモトショウ:これ、最近、いろんな人に聞いてるの。意外と知らないから、ミュージシャンの人に聞きたいなと思ってて。「めっちゃ好きだから」、なるほどね。

Mega Shinnosuke:僕もショウさんに、聞きたいことあります。いっぱいの人の前でライブしたいと思う、その理由はなんですか。

オカモトショウ:それはね、俺も、何でだろう?って思う。でも今のところは、それぐらいの数の人の前でやられるべき音楽を、俺が作ってると思ってるから。そこにギャップがあって、それが今は見合ってないと思って、頑張ってんじゃないか?というのが、俺の今の一番の理由かな。

Mega Shinnosuke:なるほど。

オカモトショウ:もちろん承認欲求はあるし、「すごい好きです」と言われると嬉しいけど、それをたくさんの人から言われたいということでもなくて、たぶん俺が自分で作ってる音楽が一番いいと思ってるから、それが幻のままだと納得いかないんだろうな、という理由かな。

Mega Shinnosuke:僕は最近、そういう理由を自分の中で分析して、箇条書きにしたいんですね。だから、いろんな人に聞いてるんですけど。

オカモトショウ:なんか、おもろい答えってあった?

Mega Shinnosuke:MON7Aって、知ってますか? 最近、TikTokでめっちゃ人気の子がいるんですけど、その子に聞いたら、「経験してみたい」という答えで、「いっぱい人の前でライブするという経験ができることが、めっちゃ嬉しいから」と言っていて、「確かに」って。あと、最近僕の中で、一番腑に落ちてるのは、冷静に金銭的なことを考えた時に、でっかい会場でライブすれば、ストリングスもホーンも呼べるし、無駄にゴールデンレトリバーとかも呼ぼうかな、みたいな、そんな感じの未来でライブできたら熱いな、というのがあって。

オカモトショウ:それはあるよね。自分のイマジネーションとして、叶えたい自分の想像を、予算や場所的に見合いませんという制約がない状態になりたい、というのはめっちゃある。

Mega Shinnosuke:そうなったら、やりたいことをもっと、日々いっぱい考えとこうかなって思います。

オカモトショウ:わかる。だから、それぞれのイメージ次第では、大きいステージがいらない人も、いるかもしれないし。

Mega Shinnosuke:僕、楽器の中でスネアが一番好きなんです。スネアがダメだと、曲がどんなに良くてもダメ。で、大きい会場で、スネアで感動することって、無理だと思うんですよ。正直言って。ベストなスネアは、生のドラムが叩いてる音と、マイクで録った音が混ざって聴こえる音で、そういう意味で、俺は下北沢BASEMENTBARで聴くスネアが、最高のスネアだと思っていて。

オカモトショウ:なるほどね。

Mega Shinnosuke:歌は、大きいところで聴くほうが、感動することはあるんですよね。でも楽器は、ちっちゃい会場で聴くほうがソリッドだし、いいんですよね。BASEMENTBARとか、O-nestとか。

オカモトショウ:たとえば、働きながらバンドをやってるような人たちがいて、U2がいて、実際BASEMENTBARでライブやらしたら、U2より、こっちの人たちのほうが強いはずだよね。スフィアでライブやっちゃうぐらいの人たちを、ライブハウスで見ても、いいはずがないでしょ。COLDPLAYとかもそうだけど。

Mega Shinnosuke:「YELLOW」だけは、泣きそうですけど(笑)。

オカモトショウ:場所によって、そこの最強がいるというのは、絶対にある。

Mega Shinnosuke:『MEGAGIG vol.1』の宣伝文句みたいになっちゃいますけど、リキッドルームって、それで言うと、結構ベストじゃないですか。

オカモトショウ:クソいいよ。

Mega Shinnosuke:いいですよね。超好きなんですよね、リキッドルーム。

オカモトショウ:それで言うと、OKAMOTO’Sはもう16年目だけど、今もう一回、でかいステージ目指そうって、頑張ってやってるところで。

Mega Shinnosuke:武道館ですね。(*2027年3月12日開催)

オカモトショウ:そう。最初の武道館は、結成10周年の時で、ポンと売れてポンとやれました、じゃない武道館だったから、すごい重みがあって、一生の思い出なんだけど。今回やる武道館というのは、ここからもっとでかい場所に行くぞという、最初の一歩として、「もう一回俺ら動き出すぞ」と思ってやってるから。この間、あるアーティストと話した時に、「人生で一番行った会場が横浜アリーナで、自分がそこに立った時は感慨深かった」ということを言っていて、めっちゃいい話だと思ったし、俺もこれからめちゃくちゃでかいステージを目指すにあたって、「東京ドームに何回、バンド見に行ったことがあるか」って考えたんだけど、そこで一つ課題があって。俺のイマジネーション的には、俺はもうドームのステージに立ってるし、それが叶うと思って動いてるけど、でも実際に俺が一番ライブ見に行ったのって、リキッドルームなんだよ(笑)。

Mega Shinnosuke:俺もたぶん、そうです(笑)。

オカモトショウ:それがさっき言った、「場所によって最強のバンドがある」という話にも繋がってくるんだけど。結局、そのバンドにとっての最適解がわかれば、最強になれるとは思ってるんだけどね。

Mega Shinnosuke:リキッドルームは、あの作りも好きなんですよね。楽屋も広いし、バーカンもめっちゃ広い。あそこと、階段と、全部取って広げたら、5000人入りますよ。

オカモトショウ:入らないよ(笑)。

Mega Shinnosuke:でも、あの広い空間が好きなんですよね。あそこが良すぎるせいで、いろんな人が出る系のイベントの時、フロアよりもあそこのほうが、人が多い時がありますからね。音楽を聴くだけが全部じゃないっていうか、「なんかやってるから行こうよ」とか言って、集まって、お酒飲んで、喋って、みたいな、そういうことができるのが、僕の理想の音楽像ではあって。

オカモトショウ:『MEGAGIG vol.1』は、DJタイムとかあるの? そういうの作ったら、ダラダラする時間ができて、いいんじゃない?

Mega Shinnosuke:確かに、やりたいですね。レイジくんにやってもらおうかな。

Mega Shinnosuke × オカモトショウ(OKAMOTO'S)

Mega Shinnosuke × オカモトショウ(OKAMOTO'S)

――一個、聞いていいですか。『MEGAGIG vol.1』は、セッションとか、ありそうですかね。

オカモトショウ:やりましょうよ。

Mega Shinnosuke:やりたいっすね。ショウさんと俺って、声が正反対じゃないですか。だから、僕の曲を歌ってみてほしい。

オカモトショウ:いいよ。メガシン演奏でってことね。

Mega Shinnosuke:OKAMOTO’S、全員で俺の曲を歌うみたいな。合唱系で。それは予告しておきます。

――果たしてどうなるか、当日をお楽しみに。

Mega Shinnosuke:その日限りのものを見せたいですね。

オカモトショウ:でね、これは書くか書かないか、後で決めてもらえばいいけど、対バンってさ、めっちゃムズイじゃん、最近。動員が渋いんですよ。これ、結構由々しき問題で。

Mega Shinnosuke:問題ですよね。

オカモトショウ:アルゴリズム以外の音楽の広がりが、どんどんなくなっていっちゃうのは、問題だと思うんですよ。かつて、ライブハウスにはオープニングアクトがいて、フックアップがあって、みんなが盛り上がっていく文化があって。でも今はフェスがあるから、フェスで十分お腹いっぱいです、ということなのはなんとなくわかるけど、でもやっぱり、お互いの血が通った関係性みたいなところから、新しく好きになるものが増えるのは、対バンの大きな魅力だと思うから。食わず嫌いになっちゃってるだけの人が、もはや多いような気がしていて。

Mega Shinnosuke:そこを盛り上げるには、そういうのが好き、というのがオシャレみたいなカルチャーが、若者の中に芽生えないといけない気がしてて。それで言うと、俺は今ロックが一番オシャレじゃね?って思ってるんですけど。

オカモトショウ:絶対来るよね。

Mega Shinnosuke:うるさいのに優しいし、その質感が人間っぽいというか。今、AIとか色々あって、何が嘘か本当かみたいな、そういう状態になってきた時に、AIはAIとして楽しむカルチャーがあった上で、実体験として感じられるものとして、「ロックカルチャーって、めっちゃオシャレじゃね?」と思ってて。今流行ってるカルチャーって、すごいスピードで流行り切った気がしていて、服装とかも、人と違うために服を買ってたのに、みんな一緒の服を着てるし。

オカモトショウ:わかる。

Mega Shinnosuke:でもロックミュージックって、男でもスカート履いていいし、ソデなくてもいいし、変な話、血が出ててもいいんで、結構最高のカルチャーなんじゃないかな?と思ってて。「そこがオシャレで、可愛くて、ときめくよね」というところにもう一回戻ってくると、みんなそこに集まって、次は誰がそういうふうになっていくんだ?というのを楽しみに、フックアップが始まったりとか、そういうふうになっていけば、それこそ対バンイベントにオープニングアクトがついたりとか、そういうカルチャーが戻ってくる可能性はあるかなって、ちょっと思うんですよね。

――去年出たアルバム『天使様♱』、めっちゃロックでした。かっこよかった。今のテーマはロックですか。

Mega Shinnosuke:そうですね。ロックを、自分しかできない感じで、いかにして、用意された楽器の中で表現するか。新しいサウンドを引っ張ってくる、というよりは、サウンドは一個ぐらいで良くて、基本は一緒で、ビートと勢いがあって、それに飽きたらホーンを足してもいいし。少ない音数でも成立するのに、熱量があるのがロックかなと思うから。

オカモトショウ:かっこいいよね。合奏するというエネルギー、「せーの」で一緒に音出したエネルギーって、むちゃくちゃプリミティブだから、なくなる心配はしてないんだけど。あとは振り子で、今は右まで振り切れてるのが、左に振り切れば、やっぱりロックが待ってるよね、というのはあるね。

Mega Shinnosuke:楽器が難しい、とかもあるんでしょうね。でもバンドって、一人ぐらいヘタなほうが、かっこいいじゃないですか。今は、行き過ぎないまででかっこつけられる、そういう教科書が世の中に増えすぎて、とんでもなく面白い子が出て来にくくなっちゃった。すぐに馬鹿にされたりするから。ネットとか、怖いし。

オカモトショウ:それと、「っぽくする」のが、めっちゃ簡単になってるから。逆に、「っぽくなくする」のは、めっちゃムズイ。でも楽器を演奏すると、簡単に「っぽくない」瞬間が生まれるのがいいよね。その人が簡単に出るから、

Mega Shinnosuke:オシャレですよね。最近、オシャレって言葉を、よく使うようにしてるんですよ。

オカモトショウ:オシャレ、使ってるね。

Mega Shinnosuke:オシャレって、意識すると、ダサいじゃないですか。でも、発信してる身として、若者を憧れさせていくには、わかりやすく「これはオシャレ、これはオシャレじゃない」みたいに、言ってあげたほうがいいのかな、みたいな。ちょっと語っちゃいますけど、僕が音楽を始めた頃、ネットのカルチャーから出てきた人たちが、バーッて売れたじゃないですか。その人たちって、めっちゃわかりやすく、「僕たち、受けてるんです、すごくいいんです」って、自分から言うじゃないですか。でも僕らって、そういうことは言わない美学があるじゃないですか。

オカモトショウ:うん。

Mega Shinnosuke:でも、そこをうまいこと、ちょっと言えたら、それこそ対バンイベントみたいに、「好きなバンドの友達のバンドも聴いてみたいよね」というカルチャーが、伝えられると思うんですね、だからもう、「ギター持って歌うって、めっちゃオシャレでかっこいいことだよ」って、ちゃんと言ってあげたら、状況が変わるんじゃないか?とか思ってるんですよね。

オカモトショウ:それは、広告的な効果はもちろんあると思うけど、その言葉にちゃんと重みがあるかどうか、覚悟があるかどうか、同時に伝わるものだと思ってるから。「言葉にする」と決めて言葉にするのは、めっちゃいいと思う。

Mega Shinnosuke:僕、全然本を読まない子供だったんですけど、唯一覚えてる本があって。『イチロー式集中力』って本なんですけど。

オカモトショウ:なんでそれなの(笑)。

Mega Shinnosuke:その中に、集中力を高める方法として、「宣言する」というのがあったんですよ。言っちゃうことによって、やらざるを得なくするっていうのがあって。さっきの話に繋げると、イチロー式集中力的な効果もあるかな?って、自分がなりたい像が漠然としてても、言葉にして言っちゃえば、もうならざるを得ないから。

オカモトショウ:じゃあ、ここで宣言しよう。『MEGAGIG vol.1』は、どんな夜にしますか。

Mega Shinnosuke:それはもう本当に、盛り上がりすぎて、盛り上がりすぎて、収集つかなくなって、一回暗転します。バン!ってなって、そのあとはちょっと、お楽しみですね。当日の。

オカモトショウ:ちょっと難しいな。まだ集中力が足りないね(笑)。

――代わりに言いましょうか(笑)。絶対面白いことになりますよ。必ず来たほうがいい。得をする。

Mega Shinnosuke:まず、僕らのことを、めっちゃ大好きな人たちは来てくれると思うんですけど。あと、昔はすっごい嫌だったんですけど、後ろのほうで、フードかぶって腕組みして動かない人とかも、来てほしいですね。あれは普通に、乗るのが苦手なんですかね。音楽は大好きなはずなのに。

オカモトショウ:楽しいのかな?って、不安になるんだ。

Mega Shinnosuke:そうです。しかも、結構盛り上げる系だから、最近は大丈夫ですけど、昔はすごい気になってて。でもMCとかでいじると、アンチに変貌する可能性があるから、さわっちゃいけないし。

――ライブには、それぞれの楽しみ方がありますよ。

Mega Shinnosuke:そうですよね。ということに、最近気づきました。だから、『MEGAGIG vol.1』は、盛り上がる系のライブではあるんですけど、動かなくてもいいから、来てほしい。いろんな人が来てほしい。

オカモトショウ:一人でも行けますか?って、よく聞かれない?

Mega Shinnosuke:聞かれます。全然大丈夫です。リキッドルームは、マジで行けるくないですか。

オカモトショウ:どこでも行けるけど、リキッドルームは特に行ける。一人でも行ける。

Mega Shinnosuke:リキッドルームに行けるのは、オシャレです。東京らへんにいて、音楽が好きなんだったら、リキッドルームは行ける感じになってほしい。これは結構ガチで言ってます。リキッドルームとか行ったことないから、怖くていけないわっていう、僕の友達には、そんな歩み方をしてほしくない。

オカモトショウ:だから、「リキッドルームで、メガシンとOKAMOTO’Sだったら行くわ」っていうことなんですよ。今回は。

Mega Shinnosuke:リキッドルーム入門編です。

取材・文=宮本英夫 撮影=大塚秀美

『MEGAGIG vol.1』

『MEGAGIG vol.1』