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[Alexandros]が、現在『FC TOUR "ACCESS ALL AREA"』を開催中。本記事では、5月24日(日)に行われたZepp Shinjuku公演のオフィシャルレポートをお届けする。


現在、ファンクラブ会員に向けたツアー『FC TOUR "ACCESS ALL AREA"』を敢行中の[Alexandros]。その東京公演が、2026年5月24日(日)、Zepp Shinjukuにて開催された。

集まっているのはファンクラブ会員のみということもあり、いつものライブとは似て非なる高濃度の熱気が満ちていた開演前の会場。いよいよライブが幕を開けると、序盤から容赦なくレア曲が畳み掛けられていく圧巻の展開に突入していく。川上洋平は、今回披露する曲たちのことを「マイナー曲」と呼んでいたが、そうした曲を束ねたセットリストでライブに臨むことができるのは、ファンクラブ会員への深い信頼があるからこそだろう。どの曲も、エッジーでヘビー、ディープで、ドープ。なんて痛快なライブなのだろう。いったい何年ぶりのライブ披露なのか定かではないような楽曲ばかりにもかかわらず、全ての曲で、観客のコールや大合唱がばっちり決まっていく。ファンクラブ会員の愛の深さたるや。MCにおけるステージとフロアのコミュニケーションも、いつにも増して親密。川上の「今日は申し訳ございませんが、追いかけても届きません!」「全部マイナーな曲ですがいいでしょうか!」「楽しんだもん勝ちじゃないですか、新宿!」という呼びかけにも、並々ならぬ大歓声が巻き起こる。前半におけるひときわ大きなサプライズとなったのが、2013年リリースのEP『Run Away / Oblivion』収録曲「Paint Your Socks Into Pink」だった。川上の「Come on!」というアジテーションを受け、観客が、まるで長年にわたり待ち望んでいたと言わんばかりにコールを重ねていく。この曲に限った話ではないが、一人ひとりの観客の日々の生活、人生に、[Alexandros]の楽曲が分かち難く結び付いていることがありありと伝わってくる。その後も、レア曲の嵐。川上は、「こんなマイナーな曲で踊ってくれて嬉しいです。」「もっと深くいきませんかー?」「気持ちだけはファイナルのつもりで、全部を出し尽くそうかと思います。」と胸の内の想いを伝えながら次々と楽曲を放ち続け、観客は、そうした怒涛の展開に全力で伴走していく。2015年リリースのアルバム『ALXD』収録曲「Boo!」では、爆裂的な展開の後、間奏で一度カームダウンし、川上の「新宿…」「楽しもうぜ…」「(ホストの街・歌舞伎町にかけて)ご指名ありがとうございます…」と呟き、次第に加速、そして再び一気に沸点へ至り、豪快にバースト。あまりにも壮絶的な一幕だった。

[Alexandros]

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ひときわ眩い輝きを放っていたのが、インディーズ1stシングル曲「For Freedom」。川上は、「新宿で我々のデビューが決まりました。」と2009年頃のことを振り返りつつ、「愛とリスペクトとFuckを込めて歌います!」と宣誓し、同曲を高らかに歌い上げてみせる。激烈なキメの連打に合わせ、観客が天高く拳を突き上げ、そして、川上からマイクを託されるたびに大合唱を重ねて応えていく。アウトロで磯部寛之が「いくぞ、新宿ー!」と叫ぶと、さらなる狂騒がフロア全体に満ちてゆく。中盤には、5月29日(金)リリース予定の「ENDROLL」([Alexandros]カバーver.)を披露。アカペラで川上が歌い出すと、すぐさま観客の歌声が重なり、そのままバンドイン。両手で深くマイクを握りながら切実な想いを歌い上げる川上。彼の歌声に熱く呼応するように、白井眞輝、磯部、リアド偉武の激情に満ちたサウンドが際限なく昂り、原曲とは異なるロックバイブス全開の展開が繰り広げられてゆく。震えるほどにエモーショナルなロックアクトだった。その後も、ファンクラブツアーならではの驚きや興奮に満ちた展開がまだまだ続き、どよめきにも似た歓声が巻き起こったのが、2018年リリースのシングル曲「Mosquito Bite」。この曲には、獰猛さを増したライブアレンジが施されていて、まず、原曲よりBPMが速い。また、原曲では重厚なリフが主軸となっているのに対し、今回は、けたたましく掻き鳴らされるコードストロークが主軸を担っていた。一方、まるで一気に天高く飛翔するような歌のメロディの鮮烈さは不変。その後に巻き起こった観客の勇壮なシンガロングは、今回のライブにおける屈指のハイライトとなったように思う。あっという間にライブはクライマックスへ。「普段は言いませんが、皆さんのこと、愛しています。一緒に愛を歌いますか!」という川上の熱烈な呼びかけから、「You're So Sweet & I Love You」へ。コール&レスポンスを通して繰り広げられる幾度とない愛の応酬。その熱量を引き継ぎ、さらに更新する形で本編が締め括られ、また、本編と同じくレア曲の嵐だったアンコールでは、4月にリリースされた最新曲「Hallelujah」も披露された。同曲は、リリースされたばかりであるにもかかわらず、既に新たなライブアンセムと化していて、まるで混沌とした世界を切り裂くような強靭なメロディが、あまりにもドラマチックに響いていた。その勢いのままさらに数曲を駆け抜け、鮮やかにフィニッシュ。総じて、ファンクラブ会員たちが生み出すホーム感に満ちていながら、矛盾しているようではあるが、いつにも増して闘争本能むき出しのライブだった。なお、MCによると、今回のツアーのセットリストから漏れてしまったレア曲の一部は、6月から開幕するツアー『YOU ARE WELCOME TOUR』で披露されるとのこと。期待して待ちたい。

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文=松本侃士
撮影=河本悠貴