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2026年9月12日(土)よりKAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて上演される、新作ミュージカル『アニオー姫』~ Hẹn gặp lại  再び~ のビジュアルが解禁となった。

本作は、約400年前、実際に存在したベトナムの王女と日本の商人との海を越えた愛の物語。主人公ふたりの愛と生きざまを通して、文化や習慣、国籍、身分といったさまざまなちがいを認め合い、理解しようとすることの尊さを描く。

長崎に嫁いだゴックホア姫は、人々から親しみを込めて「アニオーさん」と呼ばれ、その輿入れの様子は、今も長崎の伝統祭「長崎くんち」の演目「御朱印船」として語り継がれている。それは単なる恋愛譚ではなく、日本とベトナムが古くから海を介して結ばれていた記憶であり、人と人とが国を越えて心を通わせてきた二国の友好的な歴史の象徴でもある。

サブタイトルの「Hẹn gặp lại(ヘンガップライ)」は、ベトナム語で「またね(また会いましょう)」や「再会」を意味する言葉。ふたりの人生は、決して平穏なものではなかった。時代は鎖国へと向かい、自由に海を渡ることも難しくなってしまう。抗うことのできない時代の流れの中で、祖国の両親や愛しい人々に再び会える未来を信じ、異国の地で明るくたくましく生き抜いたアニオー姫と、そんな姫をやさしく包む宗太郎。時代や隔たりを越えて、人と人とのあたたかい想いが未来へ受け継がれていく。メインビジュアルには、そんな希望が込められているという。

5月中旬には、荒木宗太郎役(Wキャスト)の小野田龍之介が物語ゆかりの地であるベトナム・ホイアンを訪れ、日本橋(来遠橋)や日本人墓地、旧市街に展示されている朱印船のレプリカなどを巡り、17世紀の日越交流の歴史や、今も街に残る日本とのつながりに触れた。小野田は、現地の人々のあたたかさや、湿気を含んだ独特の空気感、生命力あふれる緑の風景などに強く心を惹かれたと語り、「ベトナムと日本がとても近い存在なのだと改めて感じた」とコメント。

ランタンを灯した舟が浮かぶトゥボン川

ランタンを灯した舟が浮かぶトゥボン川

日本人墓地を訪問

日本人墓地を訪問

また、キービジュアルを手がけた漆画家・安藤彩英子のアトリエも訪問。アトリエに並ぶ漆画作品からは「近未来的な、宇宙的なエネルギーを感じた」と語り、「昨年の製作発表会で初めてキービジュアルのもととなった『アニオー姫』の漆画を見たときに、作品の可能性を感じ大きな感銘を受けた。この作品を描いた方に会ってみたいと思っていたので、お会いできて本当に嬉しかった」と感想を述べた。

朱印船レプリカの前で

朱印船レプリカの前で

ホイアン訪問のなかでも特に印象的だったのが、朱印船のレプリカを見学していたときの偶然の出会い。一人の日本人男性から「今でも長崎のお祭りで使われているんですよ」と声をかけられたことをきっかけに、話題は荒木宗太郎やアニオー姫、そしてオペラやミュージカル化にまで広がった。その方は長崎からの旅行者の一行で、荒木宗太郎の史実について深い知識と思い入れを持っており、小野田が “ミュージカルで荒木宗太郎役を演じる”と伝えると、大変驚いて喜んでいたという。小野田は「自ら話を伺いに行ったわけではなく、偶然ホイアンという場所で、今も語り継ごうとしている方に出会えたことがとても印象的だった」「この作品に関わったことで、荒木宗太郎やアニオー姫が、長崎の方々にとって今なお大切な存在であることを実感した」と語った。

トゥボン川沿いを散策

トゥボン川沿いを散策

さらに、「劇場ではない場所で、作品や役を通して人に喜んでもらえたことがとても嬉しかった」と振り返り、ホイアンでの体験を通して、物語の背景だけでなく、現代へと受け継がれる人々の思いや絆にじかに触れられたことが、役への理解と作品への思いをより一層深める機会になったとコメントした。

公式サイトでは、4人のキャストが衣裳姿で集結した最新プロモーションビデオも公開に。ミュージカル『アニオー姫』~ Hẹn gặp lại 再び~は、5月27日(水)10時より各プレイガイドにてチケットのWEB先行抽選販売が開始、6月13日(土)10時より一般販売が開始となる。