身近な場所に自生している植物の中には、さまざまな理由により注意が必要な植物も潜んでいます。紫色の花を咲かせる植物の中から、厄介な植物を3つ紹介します。
【画像】いきなり抜いてはいけない花
♢アツミゲシ
4月から6月頃にかけて、紫色や赤色の花を咲かせる「アツミゲシ」。繁殖力が強く、空き地や道端に「雑草」として自生していることが多々あります。
しかし、麻薬(あへん)の原料となる成分を含んでいるため、あへん法により許可のない栽培や所持、譲受などが固く禁じられています。
そのため、厚生労働省は見つけたら自己判断で抜いて処分しようとせず、速やかに各地方厚生局麻薬取締部、保健所、または警察署へ連絡するよう呼びかけています。
♢アジサイ
6月〜7月に装飾花(がく)が赤紫や青紫にきれいに色づく「アジサイ」ですが、強い毒性を持つ植物としても知られています。
時々、刺身のツマのように料理に添えられることがありますが、食後に嘔吐・めまい・顔面紅潮といった症状が現れることがあるため、誤食に注意が必要です。
近年の誤食事故としては、2025年に宮崎県宮崎市の飲食店で、料理の飾り物の葉を誤って食べた2人が嘔吐などの症状を訴え、医療機関を受診した事例が報じられました。
♢イヌサフラン
9月頃から紫色の花を咲かせる、多年生の球根植物「イヌサフラン」。花・葉・球根など植物全体にアルカロイド系の毒が含まれていることから、誤食に注意が必要です。
特に球根はニンニクやタマネギ、ジャガイモと、葉はギョウジャニンニクやギボウシと見間違えて誤食してしまうケースが起きています。
最近では、2026年4月に自宅の庭に観賞用として植えていたイヌサフランをギョウジャニンニクと間違えて天ぷらにして食べた70代の女性が亡くなる事故が発生しました。

