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新日本プロレス『永田裕志 Produce Blue Justice XVIII ~青義進陸~』が6月20日(土)、君津市民体育館(千葉県)で開催される。

永田は58歳となった今も変わらずリングに立ち、来年デビュー35年、再来年には還暦の節目を迎える。長くトップ戦線で戦ってきた永田が辿り着いた「強さ」とは。そして地域に根ざす自主興行への思いを訊いた。

草の根活動を続ける永田裕志

草の根活動を続ける永田裕志

18回目の自主興行は君津市議である大和ヒロシ選手との縁があって実現

――永田選手がプロデュースする18回目の自主興行が近づいてきました。

永田 最初は東金で、その後は佐倉でも開催して君津では初開催になります。今回は君津市議である大和ヒロシ選手との縁があって実現しました。大和選手に会社とかいろいろな方を紹介していただいて、ポスターを貼らせてもらったりチラシを配ったり、草の根活動を続けています。もちろんSNSも大事ですけど、やっぱりそういう活動を通じて地域の方々との信頼が生まれると思います。

――今年は1月に佐倉大会があり、9月にも地元の東金大会を予定、自主興行がすっかりライフワークになっていますね。

永田 試合数が以前より減ったこともあって、興行を手掛けたりYouTube、レスリング選手の強化だったり試合以外の活動が増えました。もちろんトレーニングは毎日やっているんですけど、やっぱりレスラーは試合をしないとダメですね。リングに立つのが基本です。

年齢に合わせたトレーニングについて話す永田裕志

年齢に合わせたトレーニングについて話す永田裕志

――以前と比べトレーニング方法も変化していますか?

永田 変わりましたね。ウェイトトレーニングでも若い頃はとにかく重いものを挙げようとしていたんですけど、今はところどころ故障もあるので、そこそこの重さで回数を重ねるやり方でやってます。そうすることで筋繊維も丈夫になるし、脂肪もなくなるのでいいかもしれません。年齢に合わせたやり方に変わりました。

――現在のコンディションはどうでしょう。

永田 悪くないです。ただ年齢とともに体にブレーキが掛かるんです。朝起きた時もそうだし、トレーニングの後もそう。だからそのブレーキを取り除くことから始めます。若い頃はそんなことをしなくても動けましたけど、今はそうはいかない。体を温めて伸ばして、動ける状態を作る。でも年齢に合わせたやり方をすれば十分できます。

地域への思いを語る永田裕志

地域への思いを語る永田裕志

「地域の方と一緒に作っていくことに意味がある」

――自主興行は来年で20周年となります。回を重ねる中で地域への思いも強くなったのではないですか。

永田 そうですね、やるからには何かお返しをしたいと思ってます。東金の時は地元の仲間や親戚が協力してくれて、佐倉では行政の方々が積極的に動いてくれました。今回の君津は大和選手の力が本当に大きい。一人では絶対にできないです。でもそうやって、地域の方と一緒に作っていくことに意味があると思うんです。

――こうした地方での興行や活動に力を入れるのはどうしてでしょうか。

永田 僕らが行くことで実際にお会いして話をして、そのことが残って楽しみに来てくださる方がいます。なんか政治家の活動に似てるなってたまに思うんです。いろんなところへ足を運んで、触れ合うことで興味を持ってもらう。プロレスを観たことがない人でも、会って話して一緒にそういう経験ができるって大きいことだと思います。

僕自身、子どもの頃にそういう経験をしてるんです。中学生の時、野球教室で別所毅彦さんと須藤豊さんが来て教えてもらったことがあって、その後テレビで見る度「あの時教わったな」って思い出すんです。そういう出会いの思い出って大切に残るんですよね。だから自分もそういう存在になれたらと思っています。

本当の「強さ」について言葉に力を込める永田裕志

本当の「強さ」について言葉に力を込める永田裕志

「本当の強さは負けたところから立ち上がっていくこと」

――そんなプロレス界の第一線で長年戦ってきた永田選手にとって、いま思う「強さ」とは何でしょう。

永田 僕自身、猪木会長のように常に負けない存在になろうとチャレンジしたこともありました。けれど、プロレスラーって強い気持ちで戦っても、勝つ時もあれば負ける時もある。ずっと勝ち続ける人なんていなくて、でも本当に強い人っていうのはその負けたところ・苦しいところから立ち上がれる人間じゃないかっていうのをキャリアを重ねるうちに思いました。

――負けないことではなく、立ち上がることが強さと。

永田 猪木会長もそうでしたよね。負けてしまってもそこから立ち上がれば猪木コールが起きる。その生命力というかが強さじゃないかと思います。たとえ負けても、それでもケロッとして次の試合に向かっていく。本当の強さは負けたところから立ち上がっていくことじゃないかと思います。それが僕のプロレスラーとして「強さ」の答えです。

――強さは生き方に関わってくることなのですね。

永田 今日負けてずっと悔しがっていても、次の日には試合があります。会場に来るお客さんは強い永田裕志を見に来てくれるんです。そこでショボくれたファイトを見せたら期待を裏切ってしまう。だから毎日試合をやってるというのは気持ちを切り替える上でよかったし、そういう答えを見つけやすかったかもしれません。来てくれたお客さんは前の日負けたことなんて知らないし、知っていても“今日は勝ってほしい”という思いで見てくれる。

だから負けてもイジけてグズグズ言うんじゃなく、立ち上がってまた戦う。そしてスゴい戦いをして感動を与える、本当に強い選手ってそういうことじゃないかと思います。

――いま永田選手自身は何と戦っているのでしょうか。

永田 自分自身、自分との勝負です。先ほど言いましたように、ハードなトレーニングや試合をしようとすると体にブレーキが掛かる。でもそれを取り除いてトレーニングをすれば、またいい状態の永田裕志が生まれる。そういう発見があるので、それを試合に合わせて発揮していく。今は試合が少ないので試合に向けて自分を作っていきながら、その時の状態を見て反省があれば鍛え直してやってます。

「プロレスはやっぱり実戦」と話し、大会をPRする永田裕志

「プロレスはやっぱり実戦」と話し、大会をPRする永田裕志

来年はデビュー35周年、再来年は還暦。「行けるところまで行ってみたい」

――来年はいよいよデビュー35周年、そして再来年は還暦を迎えます。

永田 もちろん一つの節目になりますけど、その時の状態を見て判断したいと思います。今はまだ「行けるところまで行ってみたい」という気持ちが強いし、今は月1、2回ですけど本当はもっと試合をしたいくらいですから。プロレスはやっぱり実戦を積まないとダメですね。

豪華な顔ぶれが並ぶ大会ポスター

豪華な顔ぶれが並ぶ大会ポスター

――プロモーターとして、ぜひ君津大会のPRをお願いします。

永田 君津市民体育館でプロレスが行われるのは本当に久しぶりだと聞いています。今の新日本プロレスには新世代と言われる辻陽太、上村優也、海野翔太、成田蓮、大岩陵平、そしてウルフ・アロンと勢いのある選手がたくさんいます。彼らがこれから天下取りに向け突っ走っていくので、彼らが全力で戦いアピールするのをぜひ見てください。直前には『DOMINION 6.14 in OSAKA-JO HALL』があってテレビ放送もされるので、ぜひ会場で選手たちを生で見てもらえればと思います。

――試合に出場する永田選手からも最後に一言お願いします。

永田 今はさっき挙げた新世代、今や上の世代が抜けて“現世代”が元気ですけど、永田裕志も58になりましたがその中で存在感を見せていきます。ぜひ君津市民体育館でお会いしましょう。

大会ロゴマーク

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