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2026年7月歌舞伎座『七月大歌舞伎』昼の部で、松本幸四郎が主演する『時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)』が上演される。「本能寺の変」で織田信長への謀反を起こした明智光秀の執念を劇的に描いた、歌舞伎の時代物の傑作だ。この度、公演を前にスチール撮影が撮り行われ、特別ビジュアルが公開された。

6月某日、松本幸四郎が主演する時代劇「鬼平犯科帳」の撮影が行われている京都撮影所。7月歌舞伎座で幸四郎が初めて演じる『時今也桔梗旗揚』のスチール撮影が敢行された。日頃、“鬼の平蔵”として存在する撮影所での幸四郎が、この日は執念の鋭い眼差しをみせる光秀として登場した。

『東海道四谷怪談』『盟三五大切』など現在でもセンセーショナルな印象を残し上演され続けている名作の数々を書いた大作者・四世鶴屋南北が、五世松本幸四郎とタッグを組み生み出した『時今也桔梗旗揚』。

明智光秀が織田信長を討ち取った「本能寺の変」を題材として、光秀が謀反を決意する凄絶な過程を描いた物語。明智光秀を「武智光秀(たけちみつひで)」、織田信長を「小田春永(おだはるなが)」と名前を変え、光秀の執念が劇的に描かれます。光秀の役は、幸四郎の曾祖父・初世中村吉右衛門が当り役とし、祖父・初世松本白鸚(八世幸四郎)、父・松本白鸚、叔父・二世中村吉右衛門と演じ続けてきたゆかりの役だ。

今回、幸四郎が身に纏っている光秀の衣裳は、叔父の吉右衛門が舞台で使用していたもの。父の白鸚から教えを受けるという7月の舞台に期待が高まる。

歌舞伎座『時今也桔梗旗揚』ビジュアル(撮影:永石勝)

歌舞伎座『時今也桔梗旗揚』ビジュアル(撮影:永石勝)

今回撮影された場面は、通称「馬盥(ばだらい)の光秀」と呼ばれる名場面。主君である春永の不評を買い、光秀は森蘭丸から鉄扇で眉間を割られてしまう(7月の舞台で蘭丸を演じるのは幸四郎の息子・市川染五郎)。さらに馬を洗う盥(馬盥)で酒を呑まされるなどの恥辱を受け、大切な白木の箱を手にして、その場を立ち去る場面。視線の先には春永が…。

撮影・アートディレクションは、BOØWYや布袋寅泰の撮影・アートワークをはじめ、数多くのアーティストのクリエイションを手掛ける永石勝。7月歌舞伎座で幸四郎が手掛けてきた『裏表太閤記』『鬼平犯科帳』に続き、3年連続でのタッグとなる。

松本幸四郎 スチール撮影を終えてのコメント

何より光秀の拵え、馬盥の光秀の拵えが魅力的で、かっこよくて憧れていたので、その拵えを身に纏うことができ、スチール撮影をしていただいたからこそ、初日より早く着ることができたのでありがたかった(笑)。憧れていたという気持ちを大事に稽古を重ねて初日を迎えたい。身が引き締まる思いです。