アメリカ・カリフォルニア州で6月21日、パーソナルトレーナーでインフルエンサーの女性が、別居していた夫に殺された。
死亡した40歳のグロリア・サモラさんは、亡くなる前に別居中の夫からモラハラを受けていたとポッドキャストで明かしていた。
【画像】亡くなったグロリア・サモラさん。夫からのモラハラを語ったポッドキャストの投稿
サモラさんはフォロワー数が15万人を超えるInstagramアカウントで、フィットネスや女性のエンパワーメントについて発信をしていた。
6月17日に公開されたポッドキャスト「Herizon（ヘリゾン）」のエピソードでは、インフルエンサーとして人気が高まるにつれて、別居した夫が「支えるのではなく足を引っ張り、あれをしてはいけない、これをしてはいけないと言うようになった」と語っていた。
この発言に、番組ホストのアイシーンさんは「彼は不安からあなたにそう叫んだのでしょう。まさに投影（不安や劣等感など自分の負の感情を他人に転嫁すること）ですね。あなたが離れていかないように、落胆させようとする」と答えた。
サモラさんは、このエピソードが配信されてから約1週間後に殺された。
ABCによると、サモラさんと交際相手のヘクター・ガルドゥーノさんは、ショッピングセンターの駐車場で銃撃されて死亡した。
2人を撃った別居中の夫トーマス・リサラガ容疑者は、銃声を聞いて現場に駆けつけた非番の保安官代理によって射殺された。
警察は、「容疑者が、どうやって離婚協議中のサモラさんの居場所を突き止めたかわかっていないが、サモラさんは事件発生の約1時間前からレストランにいたとみられる」とABCの取材に答えている。
警察によると、サモラさんとガルドゥーノさんは、地元の病院に搬送された後に死亡が確認された。
サモラさんが亡くなった後、アイシーンさんはInstagramストーリーズにこうつづった。
「一人の女性が、有害で危険な関係から抜け出そうとした。その女性に対して、『自分のものにならないなら、誰のものにもさせない』という行動に出た。それは愛ではない。支配です。暴力です。エゴと不安定な感情に支配された男の行動です。彼女が苦しみではなく平穏を選んだことを受け入れられなかった」
サモラさんの子どもたちは、母親が亡くなった後にクラウドファンディングを立ち上げ、「母は多くの女性を励まし、彼女たちの価値、強さ、そして可能性を思い出させてくれた存在だった」と追悼した。
「母はいつも『女性は心に決めたを実行できる』と言い、毎日その言葉通りに生きていました。その勇気、優しさ、そして揺るぎない意志は、彼女を知るすべての人の心に触れていました」
ガルドゥーノさんの子どもたちも別のクラウドファンディングのページで「父は4人の娘と家族のためにできる限りのことをしてくれました。父の死で私たちの心には大きな穴と、埋まることのない喪失感を残しました」と伝えている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
