【あわせて読みたい】2025年7月の満月は「バックムーン」。観測できる日時と名前の由来を解説
7月の天体イベントといえば七夕がありますが、2025年にはもっと多くの天体イベントが控えています。
2025年7月の天体イベント、流星群が見られる大チャンスは月末です!
いよいよ流星群シーズンも始まり、みずがめ座δ(デルタ)南流星群が見られるのは、今年の7月末ごろ。
この記事では、2025年7月に見られる天体イベントを一覧にしています。
見頃の時間帯や観測のポイントも紹介しているので、初心者の方も安心して空を見上げられます。
7月4日:水星の観測チャンス
7月4日(金)は水星が「東方最大離角」を迎える日。
つまり、太陽の東側で最も離れて見える位置のことです。これにより、普段よりも水星が高く昇るため、観測が可能になるのです。
水星が見えるのは、日の入り後の西の低空です。0.6等の明るさで輝いており、肉眼でも確認できます。しかしよりハッキリと確認したい場合には、ぜひ双眼鏡を使って見てみることをおすすめします。
7月7日:七夕
7月7日(月)は七夕。織姫と彦星が天の川を渡り、1年に1度再会できるという伝説の日ですが、もともと織姫は「こと座の一等星ベガ」、彦星は「わし座の一等星アルタイル」のことを指しています。
この日だけではありませんが、夏は日が暮れると、東の空には、織姫と彦星、そして、天の川の中に位置するはくちょう座のデネブが作り出す、夏の大三角形が見えるはずです。
7月11日:満月(バックムーン)
7月の満月は「バックムーン(Buck Moon)」と呼ばれています。
これはアメリカ先住民の伝承から、牡鹿の角が生え変わる季節にちなんでつけられたもの。
東京の月の出は、午後7時39分となっています。
7月16・17日:月が土星に接近
7月16日(水)17日(木)は、下弦前の月が土星と並んで観測できます。16日は月が土星の右側、17日は土星の左側に見えるでしょう。
土星は1等ほどの明るさではありますが、比較的肉眼でも見つけやすいです。
7月22日:月が金星に接近
7月22日(火)には、細くなった月と金星が接近します。
7月29〜31日:みずがめ座δ(デルタ)南流星群
7月30日(水)の未明、もしくは30日深夜から31日(木)明け方にかけて、みずがめ座δ(デルタ)南流星群などが見られます。
東京からは午後8時ごろから見られ、同日はやぎ座α流星群もピークに。
月は7月25日に新月になるため、この頃は月明かりもほとんどない時期です。
空の条件が良ければ、1時間あたり約15個ほどの流星が観測できるチャンスがありますよ。


